日の尺池から日ノ隈山を望む

 神埼市を流れる城原川の西、国道34号大町橋バス停から北上すること約4キロにある小高い山。標高158メートルの日ノ隈山は、地元では「西郷富士」の愛称で親しまれている。

 歴史は古く、国外からの襲来や、外国の使節団の来航をいち早く知らせる施設、烽(とぶひ)があった。飛火の意味で、狼煙(のろし)がそれに当たる。つまり日ノ隈山山頂は狼煙台であったということである。烽は見晴らしが良く、原則22キロ程度ごとに設けられ、昼はカヤやわらなどをいぶして煙を上げ、夜はたいまつなどを束ねて燃やし、壱岐や対馬など西の方からの情報を日ノ隈山から鳥栖の朝日山で受け、大宰府や都へ伝えられたとされる。

 敵の船が襲来した時は、その船の数に応じ、煙の本数を決めて狼煙を上げていた。

 日ノ隈山の山頂へは、西側の日の尺池を北へ回り込めば、NHKテレビ中継局の保守点検用道路があり、楽に登ることができる。

(地域リポーター・江原邦興=神埼市)