安倍改造内閣 県民、新味なく不満も

 3日に発足した安倍改造内閣は、議員の実績を重視した手堅い布陣になった。佐賀県民からは期待する声が上がる一方、「新味のない顔ぶれ」という不満も漏れる。支持率の急落につながった政治への不信は根深く、疑惑の解明や政策の行方を注視している。

 「いろんな人の意見を聞こうと、首相も少し変わったのでは」。唐津市の農業飯田幸子さん(67)はこう受け止める。入閣した野田聖子氏の講演を振り返り「安倍さんを批判されていて、はっきりものを言われる方だと思った」。首相と距離を置いてきた人物の起用に変化を感じている。

 「『お友達内閣』と呼ばれた以前と比べるとましだが、八方美人とも捉えられかねない」。佐賀市で履物店を営む中牟田均さん(68)は野田氏の入閣に辛口の評価を下す。南スーダン国連平和維持活動(PKO)の日報隠蔽(いんぺい)問題や森友、加計(かけ)学園を巡る疑惑がくすぶる中、「支持率を回復させるのは簡単ではない。重要な政策課題で大きなプラスがないと厳しい」とみる。

 「いろんな問題が出てきたから、次の選挙を見据えたのだろう」。自民党員で、鳥栖市で理容店を営む武富繁さん(74)は、この時期の「人心一新」の狙いを推し量る。ただ、顔ぶれには「見知った顔が多く、新しい人が少ない。能力があれば登用すればいいのに」。物足りなさを感じ、不安も口にした。「今回は失言が無ければいいが」

 「共謀罪」法の強行採決など、これまでの強引な国会運営に、西九州大学2年の鮫嶋真生さん(19)=佐賀市=は不安を隠さない。「重要な法案を一方的に決めている印象がある。社会に出たらどんな影響を受けるだろう」。だからといって、代わりとなる政権の枠組みはなかなか思い浮かばない。「この内閣に頑張ってもらうしかないのかも」

 佐賀大学の児玉弘准教授(33)=公法=は「まずは、国民の不信を買った数々の問題や疑惑について、新しい大臣も説明責任を果たしてほしい。そこに真摯(しんし)に向き合わない限り、顔ぶれを変えても信頼回復は望めないだろう」と指摘した。

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