毎週水曜日にシリーズでお送りしている災害〜私の記憶。
去年8月、武雄市の棚田が広がるのどかな山間部で5メートル級の岩が転げ落ちました。現場となった田んぼで農業を営む男性の話です。

中島達美さん:「これが上から転んだ石です」Q「結構大きいですね」「はい、大きいですよ、80トンくらいあっちゅうことですもんね」

Q「初めて見たときはどうでした?」「初めて見たときはびっくりすんね、がん太か岩の崩れてくるっていうのはめったになかけん」「5メートルはあるとこやなか」「縦も横もあんまい変わらんよ下にぬかっともんね」「落ちてきたところから100メートルぐらいあるよ、ここから100メートルぐらい(から落ちてきた)」「石垣を壊してここさい落ちとるわけ。いまの形んごと田んぼのしとったとの崩れてしもうたと」「田んぼ(の収穫)はもう皆無、なーんも(稲は)ゴザ敷いたごと倒れたもん」「石の流れてきたとのつまって、ここばばーっといっとる」

Q「パイプの中に石がつまって」「ここにがっぱいはまったと」
Q「いわゆる土砂が向こうにあふれたわけですよね」「はい、そうですね」「(収穫できていたら)500キロくらいあっくさあんた、一反一畝やけん」

Q「500キロくらいがもう全部だめに?」「うん、500キロ全部」「去年も皆無やって、今年も植えられんちゅーぎもう、どがんしゅーもなかけん市役所に言った、おれはもう我がで工事すっけんて、入札でとっとらしたと」

Q「この工事、復旧をですね」「復旧ば」「今年はせんてやったもん、来年回してやったけん。そいぎもう我がでして、田んぼを原型復旧したと」

Q「なんとか田植えまでこぎつけた?」
「うん、こぎつけた」「そりゃ自然災害やけんが、いつくっかこんかはわからんばってんが、こんことにして植えとるわけたい」
Q「不安はなかですか?」
「不安ちゅーかもうやっぱり、不安てゆーぎきりのなかもん」

Q「やっぱりこの石を見ると思い出す?去年のこととか」
「そりゃ思い出すね」「上の石がまだ転んでくっかもわからんとよ、そいけん雨の降るときはもうこけ働きはこん。危なかもん!どがんして転ぶか分からんもん」「一つの岩のずーっとつながっとると」「そいが割れて落ちてきとるとよ、山の中から割れて落ちてきとるとやけん」

Q「いつ落ちてくるかわからないですよね」
「そりゃわからんですよ、そりゃもう落ちてくるっちゅうことは考えとかんばいかん」「そいけんまーだそりゃ覚悟はしとかんばいかん」