埼玉県蓮田市上平野のキウイフルーツ農園直売店「QuiQui(キュイキュイ)」代表の渋谷しょうこさん(46)は、蓮田のキウイと出身地北海道・帯広の味覚をかけ合わせ、商品開発に取り組んでいる。キウイから豚丼のたれまで幅広いラインアップが人気を集めている。

 渋谷さんは14年前、夫で蓮田市のキウイ農家の悟さんと結婚した。渋谷農園は先代の弘さんが40年にわたり、キウイフルーツを栽培。県内でも有数のキウイ農家だ。中でもレッドスターキウイ(販売1月まで)は糖度20度を誇る甘さが人気だ。

 渋谷さんが農園で気付いたのは廃棄されていたキウイだった。「外から来た私だから気付いた。小ぶりのキウイがたくさん捨てられているのを見て何か作れると思った」

 県のビジネス支援を受け、コンポートやソース、ジャムなどを商品化。5年前にキュイキュイがオープン。キウイ直売と加工品販売が口コミで広がり、リピーターが増えた。

 「帯広の味を知ってもらいたい」と思いを抱いていた渋谷さん。キウイを生かしたシフォン、帯広の人脈を通じアイスやジャージー牛のソフトクリームを生産、販売し、アイテムを増やしている。

 さらに昨年開発した「帯広名物豚どんのたれ」は2千本を売るヒット商品に。渋谷農園のキウイ、弓削多醤油(坂戸市)をベースにした逸品。新しくできた東北自動車道上り線サービスエリアでも販売され、売上を伸ばしている。

 味もさることながら短時間で手軽にできる豚丼。たれの開発は「働く女性を応援したい」という渋谷さんの思いを詰め込んだ商品だ。

 渋谷さんは「十勝地方では家庭料理としておなじみ。故郷・帯広の母が作ってくれた豚丼のたれが忘れられず5年がかりで作りました。一人でも多くのお客さんに喜んでもらいたい」と来店を呼び掛けている。

 店舗は午前10時〜午後3時、定休月曜(不定休有)。問い合わせは、キュイキュイ(電話048・795・8184)へ。