埼玉県ラグビーフットボール協会の運営費に使途不明金が見つかった問題で、保管する現金を着服したとして、県警は16日、業務上横領の疑いで、同協会で経理担当をしていた元職員の女(52)=行田市=を逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。

 捜査関係者によると、元職員の女は2017年6月〜同年9月までの間、熊谷市内に設置された現金自動預払機(ATM)を使って、計5回にわたり、同協会の預金口座から現金計約114万円を引き出して、そのうち約40万円を自己の買い物の購入代金などに充て、横領した疑いが持たれている。

 同協会の発表によると、2018年12月、年度末会計の処理のために収支を調べていた際、使途不明金があることが発覚。19年1月から調査を始め、同年8月には元職員の女を刑事告訴していた。使途不明金の額は約902万円に上るという。

 運営費の収入は熊谷ラグビー場(熊谷市)で開催された試合のチケット収益などで、ラグビーの普及啓発活動にも充てられている。

 女は16年7月、同協会に経理担当として採用され、19年1月に依願退職。

 同協会はラグビートップリーグの試合や全国高校選抜大会の運営のほか、熊谷でも開催された昨年のラグビーワールドカップ(W杯)の日本大会の準備などにも携わっていた。