埼玉県長瀞町本野上にある阿左美冷蔵(皆野町)の製氷池で11日、名物のかき氷に使用される「天然氷」の切り出しが行われた。今年は暖冬の影響で、昨年より1カ月遅い切り出しとなったが、銀色に輝く氷の板が運び出された。

 水のおいしさが感じられる天然氷は氷の結晶が大きくて硬く、かき氷にすると、ふわっとした食感になるのが特徴。25メートルほどの広さが2面ある製氷池では、1月末から凍り始めた。例年は厚さを15センチまで成長させるが、暖冬でこれまでで最も薄い厚さ9センチで切り出しを行うことになった。

 厳しい寒さの中、関係者たちは天然氷を縦50センチ、横70センチの大きさに切り出した。氷ばさみや手かぎを使って次々にトラックへ積み込んだ。

 6代目の阿左美幸成さん(44)は「今までで一番遅い切り出しになったが、今年は諦めかけていたので良かった。急に寒くなったので、氷の状態も良い」と話していた。