都内のデザイン事務所で15年間働いていた浅見敦さん(41)が「生まれ育った奥武蔵の魅力を伝えたい」と、2016年に埼玉県越生町へUターンして始めたカフェ。梅の花がほころび始めた越生梅林の先、里山の自然の中にある。

 奥武蔵ロールケーキは、坂戸市の女子栄養大学食文化栄養学科の地域食振興実習を履修する4年生と共同開発。冬は越生産のユズを使った「結(ゆ)ずロール」、夏は越生のブランド梅の「べに梅」を使った「嬉(う)めロール」を販売する。

 県産小麦「さとのそら」を使った生地はしっかりとした食感。うねるような外見は奥武蔵から見た秩父の山々をイメージしている。結ずロールはユズの表皮や果汁、種を煮込んだソースを純生クリームと混ぜた。さわやかな甘さは“越生の風”を感じる。

 学生が試作を作り、浅見さんがアドバイスをして磨き上げた。完成まで8か月。浅見さんは「奥武蔵の魅力が凝縮したスイーツ。自信をもって食べていただけるものができた」と話す。

■埼玉みやげラボ代表/斉藤哲也さんの話

 ひとたび催事に出れば、売り切れ必至の人気商品。きび砂糖を使った絶妙な甘味としっかりした生地のバランスがちょうどよく、誕生間もないにもかかわらず、一過性のロールケーキブームとは一線を画すロングヒット商品の予感。

■メモ

 オクムサ・マルシェは越生町小杉756(電話080・9973・5457)。営業時間は午前11時〜午後5時。定休日は水・木・金曜日。奥武蔵ロールケーキはホールサイズが1300円、カット(店内飲食のみ)390円、ともに税込み。