埼玉県本庄市西富田の早稲田リサーチパーク・コミュニケーションセンター1階に本庄市と早稲田大学の考古資料と文化財を展示する「本庄早稲田の杜ミュージアム」が5月に開館する。これに伴い、同市中央の市立歴史民俗資料館が29日に閉館。見学は最後になるため、多くの来館を呼び掛けている。入場無料。

 同館は1883(明治16)年に本庄警察署として建てられた。コンクリート様式を採用した同市初の本格的な洋風建築で、室内天井の灯火掛け部分には円形のレリーフを施こし、2階ベランダはアカンサスの葉を彫刻したヨーロッパの建物様式の一つコリント式の列柱が並ぶなどモダンな造りになっている。建造物は県指定有形文化財。

 警察署移転後も本庄消防団本部、簡易裁判所、区検察庁、本庄公民館、本庄図書館として利用。1980年に建築当初の姿に復元、歴史民俗資料館として開館した。館内には市マスコットキャラクター「はにぽん」のモデルになった笑っているように見える珍しい「盾持人物埴輪」、全国で初めて完全な形で出土した7世紀のガラス小玉鋳型などが展示されている。2018年度は3568人が来館した。

 館内を見学できるのも29日まで。今後は文化財として保存していく。同市教委文化財保護課は「資料館としては見納めです。天井のレリーフや半円の窓、ベランダから見える景色などを楽しんでください」と話している。

 開館時間は午前9時から午後4時半。月曜休み。問い合わせは、同課(電話0495・25・1186)へ。