29日午後11時40分ごろ、埼玉県日高市高麗本郷の佐島牧場から出火、厩舎(きゅうしゃ)5棟、倉庫1棟を全焼、木造2階建て家屋の一部を焼いた。牧場を経営する夫婦がやけどの疑いで救急搬送された。

 飯能署によると牧場敷地内では馬60頭を飼育していて、焼け跡から3頭が死んでいるのが見つかった。出火後、馬を避難させるため厩舎から出したところ5頭ほどが敷地の外に出たため、警察官や近隣住民が近くの小学校へ追い込み保護した。

 目撃者の男性が「牧場の小屋が燃えている」と119番した。同署で出火原因などを調べている。

■道路規制、馬を保護

 現場はヒガンバナの群生地で知られる巾着田曼珠沙華公園の近く。厩舎(きゅうしゃ)は焼け落ち、骨組みだけになっている建物もあった。火災から一夜明けた30日午後には雨が降りしきる中、重機などを使い後片付けをする牧場関係者の姿があった。

 出火後、厩舎にいた馬を避難させる際、敷地外に出てしまった馬もいたが、周辺道路を規制し警察官や近隣住民が馬を近くの市立高麗小学校に追い込み保護された。

 近くに住む70代夫婦は牧場周辺を散歩で通り、馬の姿をよく見ていたという。「火災が心配で様子を見に来た。近所の人たちが馬を助けたと聞いたが死んでしまった馬もいるようなのでかわいそう」と牧場の様子を見守っていた。

 日高市危機管理課によると、これまでに馬が敷地外に出たことによる人的被害は確認されていないという。