こんにちは、吉玉サキです。 方向音痴の克服を目指すこの企画。最初の頃と比べると、歩きながら方角を意識することや、地図と現在地を見比べることに慣れてきました! さて、この連載のタイトルは『グーグルマップを使っても迷子になってしまうあなたへ』。編集さんがつけてくれたタイトルですが、たまに読者の方から「グーグルマップは迷いやすいですよ」とご指摘を受けます。たしかに、紙の地図とグーグルマップそれぞれ使って歩いてみたら(池袋と曳舟の散歩チャレンジ)、紙の地図のほうがすんなり目的地にたどり着けたしなぁ……。 今さらだけど、私はグーグルマップと相性が悪いのかも。もしかしたら、もっと相性のいい地図アプリがあるのでは……? というわけで、方向音痴も使いやすいと評判のアプリを試してみました。

課題に合わせてアプリを選ぶ

今回、試すアプリは担当編集の中村嬢に選んでもらいました。

というのも、私は方向音痴の上に機械音痴で、アプリをあまり使いこなせないんですよね。最近まで使ってたスマホはアプリが6個しか入らなかったし(そんなことある?)。

さて、私の経験上、方向音痴の悩みと言えば

①駅構内がわからない!
②最初の一歩をどっちに踏み出せばいいかわからない!

だと思うんです。グーグルマップではこの2点が解決しないんですよね。

逆に言えば、駅構内がわかって、最初の一歩の方角さえ合っていれば、迷う確率は劇的に下がるはず。

そこで、この2点を解決できそうなアプリをそれぞれ探してもらいました!

「Yahoo! MAP」を新宿駅構内で使ってみる

最初に検証するのは「Yahoo! MAPアプリ」。出口番号が明記されていたり、大きな駅は地下街も表示されたりと、駅構内に強いらしいです。

検証の舞台は方向音痴の大敵・新宿駅。

JR南口の改札内、小田急線との乗換え改札付近からスタートします。

中村「じゃあ、ここから丸ノ内線の乗り場に行ってみましょう!」

Map data c Mapbox c OpenStreetMap c Zenrin Co., Ltd. c Yahoo Japan
Map data c Mapbox c OpenStreetMap c Zenrin Co., Ltd. c Yahoo Japan

これはグーグルマップで見慣れた、巨大なピンクの空間に青丸(自分)がいるやつ……! 漠然と「劇的にわかりやすいなにか」を期待していたため、ショックを受けました。

中村「これ、現在地が微妙にズレてますね」

吉玉「そうなんですか?」

中村「左側のタブで、階ごとに表示を切り替えられますよ。1FとかB1Fとか」

そう言われても、自分が何階にいるのかわかりません。キョロキョロ見回しても、意外と駅構内には階数の表示ってないんですね。今いる階の地図が自動で出たらいいのに……。

アプリ内で「丸ノ内線」と検索すると、JRの駅の北側にあることがわかりました。とりあえず手近な改札を出ます(あとで気づきましたが、とりあえずで改札を選ぶから迷うんですよね)。

改札を出るとすぐ南口。見慣れたバスタ新宿があります。

吉玉「えーと、地上だからここが1Fですね」

中村「いや、たぶんここが2Fだと思います」

地上なのに!? その理由はのちほど判明します。

Map data c Mapbox c OpenStreetMap c Zenrin Co., Ltd. c Yahoo Japan
Map data c Mapbox c OpenStreetMap c Zenrin Co., Ltd. c Yahoo Japan

ここは2Fらしいので、アプリを2Fにしてみます。すると、さっきよりは詳細な地図が出ました。駅の出口もバッチリ表示されてます。まずは東南口のほうに行けばいいみたい。

とは言え、どう進んだらいいのかわからず駅構内を右往左往。この時点ですでに20分くらい経過しています。

結局、アプリじゃなくアナログな地図を見てしまう。

とりあえず南口を出て地図のとおりに歩くと、見慣れたビル・Flags(フラッグス)の前に出ました。学生の頃から何度も来ている場所ですが、位置関係を把握できてないので、「ここにあるんだ!」と新鮮に驚きます。

中村「たぶん、この階段の下が1Fなんですよ。だからさっきの南口前は2Fだったんです」

なるほど! だけど、それって新宿の地形を知っている人じゃないとわからないですよね。初めて新宿に来た人が、バスタの前で「ここは2Fだな」とか思います?

階段を降りて、地図のとおりぐるっと歩きます。地図上では、目的地の向かい側に「タカノフルーツパーラー」が。これって東口のお店では……?

やっぱり東口だ! っていうか、ルミネエストだ。頻繁に来ている場所です。

吉玉「ここに出るんですね!」

中村「えっ、今気づいたんですか?」

そうなんです。バスタもフラッグスもルミネエストも、点としては知っているのに、それらが線でつながっていないんですよね。

階段を降りて駅構内に入り、あとは表示どおりに進みます。

丸ノ内線、あった!

しかし、スタートから40分が経過していました。友達との待ち合わせなら、なにか奢って詫びなきゃいけないところです。

中村「あの、実は改札出なくてよかったんです」

吉玉「……!」

中村「スタート地点(小田急線とJR線の乗り換え改札)から丸ノ内線乗り場まで、ホームを歩けば早かったんですよ」

ここで中村嬢による答え合わせ。最短ルートでスタート地点に戻ってみました。

目的地はJRの駅の北側。だけど、スタート地点は南口だったので、まずはなるべく北寄りの出口に向かえば早くて楽だった……というわけなんです。

吉玉「こんなルート、表示されましたっけ?」

再度「Yahoo! MAPアプリ」でルート検索してみましたが、やっぱり私が歩いたルート(いったん駅から出てぐるっと歩く)しか表示されませんでした。現状、駅構内のルートを表示させることは難しいようです。いつかできるようになるといいな。

Yahoo! MAP検証結果

・階ごとに地図を切り替えられるのは便利だけど、現在地が何階なのかを把握できないとわからない
・使用感はグーグルマップとあまり変わらない


東西南北に疎い人間は上下のレイヤーにも疎い
ので、階数ごとに表示できる機能をなかなか使いこなせません。方向音痴じゃない人、新宿駅をそこそこ理解できている人が見ると、すごくわかりやすいのかも。残念ながら吉玉には豚に真珠でした。

また、新宿駅は複雑すぎるので、駅構内より外を歩いたほうがまだ迷わないと思います(遠回りだけど)。

「Waaaaay!」で地図を使わずに歩いてみる

次に検証するアプリは「Waaaaay!(うぇーい!)」。

「99%迷わない」を謳ったアプリで、コンパスのように距離と方向だけが表示されます。

検証の舞台は渋谷。渋谷ってずっと工事してますよね。サグラダファミリアのよう。

さて、中村嬢が決めた目的地は『コーヒーハウスニシヤ』。「Waaaaay!」に住所を入力すると、さっそく画面にコンパスが表示されました。

コンパスが示す方向は……線路ですね。さすがに線路を渡ってはいけないので、改札を抜けるため、近くのエスカレーターに乗りました。

駅の中だと、どっちに進めばいいのかイマイチわかりません(矢印が示す方角に通路があるとは限らないので)。なんとなく「こっちかな?」と思う方向に進みます。

「このまま次の駅に着いちゃうのでは?」ってくらい改札が遠い。

撮影に失敗しましたが、新南改札の表示です。

ここで、スマホの充電が危うくなってきました。モバイルバッテリーをレンタルすべく、ファミマに寄ることに。目的地を最寄のファミマに設定しなおします。

画面に表示される残りの距離がどんどん小さくなっていきます。目的地にちゃんと近づいてるのがわかって嬉しい。

コンパスのお導きのまま進むと、あっさりファミマに到着。残り6メートルくらいの位置で「21m」と表示されていますが、GPSの誤差でしょう。

無事にモバイルバッテリーをゲットし、目的地を『コーヒーハウスニシヤ』に設定。矢印は、ファミマの隣の大きなビルを指しています。

吉玉「このビル、突っ切れますかね?」

中村「やめておきましょう」

このアプリは方角しか示してくれないので、建物に遮られることも普通にあります。

※あとで気づきましたが、画面を地図に切り替えることもできます。行き止まりで困ったら地図を見よう!

矢印が示す先に神社が。「導かれてる感」ありますね。

境内に入ってしまったので、とりあえず参拝しました。

矢印に従って、入ってきたのと違う出口から出ます。

スマホを持ったままくるくる向きを変えると、アプリの矢印もくるくる動きます。すごい。地図アプリだと、現在地を示す点はこんなに素早く動きませんよね。

矢印に従って進むと、コーヒーハウスニシヤに到着!

さすが「99%迷わない」を謳ってるだけあり、本当に迷いませんでした。情報量が少ないので混乱しにくく、地図アプリよりも方向音痴に向いてると思います。

 

中村「次は目的地を原宿駅に設定しましょう。でも、最短ルートにこだわらず、気ままに寄り道しながらお散歩してみましょう」

いよいよお散歩の練習です。

高速道路の入り口。「進入禁止」じゃなくて「はいっちゃだめ」なんですね。

青山学院大学や青山通りなど、「青山」とつくものが目につきます。そうか、ここは青山か……(あとで調べたら、住所は渋谷区神宮前、最寄り駅は表参道でした)。

青山ブックセンターの看板を見つけたので寄り道。学生の頃は、青山ブックセンターで本を「カート買い」するのに憧れたものです。

ちなみに私の著書は見つけられませんでした。残念。

青山ブックセンターを出て、「Waaaaay!」の矢印に従って歩きます。

中村「この先、行き止まりっぽくないですか?」

吉玉「いえ、抜け道があるかもしれないから行ってみましょう!」

結果は行き止まりでした。方向音痴はときとして妙なアグレッシブさを見せます。だから迷うんだよ。

いったん戻り、別の道で矢印が示す方向を目指しますが、途中で1本道が左折。直進したいけど、仕方がなく道なりに歩きます。すごく遠回りしてる気がする……。

ここはどこ……?

しばらく歩いていると、見覚えのある通りに出ました。

吉玉「あぁ、ここに出るんですね」

中村「来たことありますか?」

吉玉「何度も来てるけど道はさっぱり……」

いつか姪に「原宿を案内して!」って言われたときに迷ったら恥ずかしいな。ちゃんと覚えておこう。

このたこ焼き屋さん、店舗の奥行きが薄すぎません? 身動きとれないよ。

角度を変えると、床が三角形になっていました。それでも狭いけど……。

大きな通りに出ます。

道路の向こうにロンシャンとカンペールがあったので、「表参道のケヤキ並木だ!」とわかりました。私は道を店舗で把握しがちなので、店舗が移転したら大混乱しそうです。

原宿駅、もうすぐ。

私はまだ新しい原宿駅を見ていません。どんな建物になったのかな……?

これか! ずいぶんアッサリしちゃいましたね。

ともあれ、ちゃんとたどり着きました。方向音痴でも確実に目的地に着けるのはすごい!

「Waaaaay!」検証結果

・迷わなかった!
・矢印の示す先が行き止まりの可能性もある
・最短ルートを示してくれるわけではないので、急いでいるときは向かないかも

今回、「Waaaaay!」を使って歩いたルートがこちら。

やっぱり、けっこう遠回りしてますね。私は性格的にまったく構わないけれど、最短で効率よく歩きたい人には向かないかな? あちこちうろうろしても最終的には目的地に到着できるので、方向音痴のお散歩にぴったりです!

ちなみに、このログは「YAMAP」を使用。「YAMAP」は登山アプリですが、このように街なかのウォーキングしたログも取れるので、お散歩の復習ができます。今度は山で使ってみたい!

今回は「Yahoo! MAPアプリ」と「Waaaaay!」を使用してみました。

私としては「Waaaaay!」のほうが直感的に使えて好みです。これはすごい。私でも目的地に着けます。だけど、駅構内で使うには「すごくわかりやすい!」ってほどではないかなぁ。

なので、駅に特化したアプリがあったらいいなぁと思いました。出口の名前を入力したら、「Waaaaay!」みたいに矢印で導いてくれるような。新宿駅専用でもいいので……。

さてさて、この連載もそろそろ大詰め? 次回は、吉玉がずっと行ってみたかった谷中をお散歩します。お楽しみに!

文=吉玉サキ(@saki_yoshidama)