立憲民主党の泉健太代表が17日、衆院島根1区補選に立候補した元職で党公認の亀井亜紀子候補(58)の応援で島根入りした。全国3補選のうち唯一、与野党一騎打ちになった同区の戦いを「政治を変えるため、勝利が欠かせない」と訴え、岸田政権に審判を下すよう呼びかけた。

 泉代表は松江市内2カ所で街頭演説。同市末次町の市役所前では集まった約160人を前に、東京15区と長崎3区で候補者を立てなかった自民党の対応を「政権のダメージを軽くしようと、黒星を付けたくなかったからだ」と批判。自民派閥の政治資金パーティー裏金事件に触れ、「解決するためには選挙で示しをつけなければならない」と訴えた。

 演説後、記者団の取材に応じ、自民が島根1区のみ候補者を立てたことについて「押し切れると思って立てた。出ばなをくじかなければならないし、全力で戦う」と強調。次に来県を予定する21日は岸田文雄首相も島根入りを予定し、「ぜひとも直接対決に挑み、勝利したい」と話した。