出雲大社(島根県出雲市大社町)で14日、大祭礼が始まり、初日は勅使を迎えた例祭があった。天皇陛下からの御幣物(ごへいもつ)が本殿に供えられ、厳かな雰囲気の中で、参列者400人が祭事を見守った。

 本殿で千家尊祐(たかまさ)宮司が祝詞を奏上した後、勅使の北島清仁掌典や神職一行が、御幣物の五色の絹織物が入った唐櫃(からひつ)を担いで境内を進み、本殿に運んだ。御幣物が神前に供えられると勅使が御祭文を奏上。その後、太鼓や笛の音に合わせて2人の巫女(みこ)が舞を披露し、参列者の代表が玉串をささげた。

 例祭前には参道で的射祭があり、参拝者が見守る中で、神職が約15メートル離れた的に矢を放って邪気を払った。

 15日に二之祭と神輿渡御祭、16日に三之祭、18日には御神楽祭がある。