三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)が、三毛兼承社長(63)の後任として亀沢宏規副社長(58)を4月に社長兼最高経営責任者(CEO)へ昇格させる人事を固めたことが15日、分かった。成長戦略の核となるデジタル事業を統括してきた亀沢氏は東京大理学部出身で、メガバンクグループでは初の理系出身のトップになる。

 亀沢氏は債券や為替の売買を行う市場部門が長く、平成26年から米ニューヨークに駐在して海外勤務も経験した。28年からはFGと傘下の三菱UFJ銀行の双方でデジタル事業の責任者を務めてきた。金融のデジタル化が加速する中でグループの戦略作りを急ぐ。

 三毛氏は代表権のある副会長になる方向だ。昨年4月からFG社長と銀行頭取を兼務し、人事制度の改定などに取り組んできたが、1年で社長を交代する。持ち株会社と銀行の役割分担を明確にする狙いもありそうだ。平野信行会長(68)は続投する。

 亀沢宏規氏(かめざわ・ひろのり)。東大院修了。昭和61年三菱銀行(現三菱UFJ銀行)。平成31年4月から副頭取とフィナンシャル・グループ副社長を兼務。