オープンキャンパス 親子連れ目立ち、保護者向け説明会も

オープンキャンパス 親子連れ目立ち、保護者向け説明会も

 受験生や高校1、2年生向けに、大学を紹介するオープンキャンパスが盛んに開催されている。少子化への対応や入学後のミスマッチを防ぐために各大学が夏休みを中心に主催。最近は親子連れの姿も目立ち、大学側も保護者向け説明会を開くなど、工夫を凝らしている。(村島有紀)

 雰囲気を知る

 オープンキャンパスは、1990年代後半に始まり、2000年代に広まったとされる。10年以降は、国公立大を含め全国の大学のほぼすべてが実施している。少子化に伴い減少が予想される受験者の確保や、入学後のミスマッチを防ぐためだ。

 「10年後には45%の仕事がAIに取って代わられるという報告もあります。どこの大学を出たかよりも、何を学んだかが重視される社会です」

 千葉県柏市の麗澤大。7月15日に開かれたオープンキャンパスでは、午前中から大勢の受験予定者が訪れ、大学の特色や教育理念などを説明する入試広報課担当者の話に聞き入った。

 3年前からオープンキャンパスの内容を充実させ、体験ゼミや学生のトークライブなど、さまざまなプログラムで大学を紹介する。専攻紹介のブースでは、担当の教授らが自ら受験予定者の質問に答え、在学生の研究成果を説明。茨城県立高校3年の女子生徒(18)は「少人数で外国語を習いたい。大学の雰囲気が分かり、よかった」と話す。

 昨年全国6キャンパスに計約5万3千人が訪れた近畿大(大阪府東大阪市)は、学生約1千人がボランティアとして登録。今年は著名人による特別講演や、同大水産研究所で養殖されたマグロの試食会など、お祭りムードで歓迎する。

 最近は保護者同伴も増えている。受験情報に詳しい大手予備校、河合塾が昨年11月、大学生400人に「オープンキャンパスに誰と行ったか」と聞いたところ、「友人」(36%)「保護者」(34%)「1人」(30%)に分かれた。

 麗澤大のオープンキャンパスも同様の傾向で、7月15日に訪れたのは受験予定者355人、高校1、2年生22人、保護者157人など計561人。来場者の3割近くが保護者だ。大学側も保護者向けの説明会を設けて、就職率の高さや、在学中のドロップアウトを防ぐためのきめ細かなサポート体制をアピールする。

 高校3年の長男(17)がいる千葉県内の母親(49)は「自分でも親ばかだとは思うが、受験料や入学金、授業料などお金のことも気になる。息子に合いそうな大学かどうか、自分の目でも確かめたい」と真剣だ。

 同大入試広報グループの川原花野さん(32)らは「保護者同伴の場合、受験生だけよりも出願率が高い。どの大学を受験しようか迷った際には、親の意見が決め手になるケースもあるようだ」と話す。

 高校1、2年から

 大学進学率が上昇したことも、保護者の関心の高まりの一因とみられる。文部科学省によると、今年度の大学進学率は52・6%。一世代前の昭和63年は25・1%で、約2倍に増えた。

 河合塾の富沢弘和・教育情報部部長(45)によると、高校も予備校も1、2年生のうちからオープンキャンパスに参加して受験への熱意を高めるように指導する。バスをチャーターして教員が引率し、遠方の大学訪問を企画する高校もある。また、夏休みの家族旅行で、意中の大学に出掛けるケースもある。

 富沢部長は「一昔前は考えられなかったが、大学の入学式や卒業式に親が参列するのと同様に、最近は子供の大学選びにも保護者が関わる。保護者目線を意識したオープンキャンパスは今後も増加するのでは」と分析する。

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