ボージョレ・ヌーボーあさって解禁 受難の年…「今年は強く記憶される年に」

ボージョレ・ヌーボーあさって解禁 受難の年…「今年は強く記憶される年に」

 11月の第3木曜日はボージョレ・ヌーボーの解禁日。今年は明後日、16日だ。主な消費国の中で最も早く解禁を迎える日本では、晩秋の風物詩としての楽しみ方が広がっている。(榊聡美)

予想外の悪天候

 ボージョレ・ヌーボーは仏ブルゴーニュ地方南端に位置するボージョレ地区で、その年に収穫されたブドウから造られる新酒。気になる今年の出来は−。

 同地区のワイン生産者団体、ボージョレワイン委員会の発表によると、「今年は予想外の悪天候で強く記憶される年になるだろう」。春に霜が降り、初夏には激しいひょうの嵐に見舞われ、その後は日照りが続いた。

 それでも、収穫直前に降った雨でブドウの実にはみずみずしさが戻ったという。収穫量は減ったものの品質は良く、醸造されたワインも「酸、果実味、タンニン(渋み)の完璧なバランスを示している」と説明する。

 樹齢50年の古樹から収穫

 日本の輸入量が減少傾向にある中で、注目されているのが、プレミアムな新酒「ボージョレ・ビラージュ・ヌーボー」だ。

 ビラージュは「村」を意味し、ボージョレ地区内の指定された村で、最上級のブドウから造られた新酒のこと。普通のボージョレ・ヌーボーよりワンランク上の芳醇(ほうじゅん)で、ふくよかな味わいが特徴とされる。

 ワインの輸入、販売を行うエノテカ(東京都港区)は、今年扱うボージョレ・ヌーボーの半数以上をビラージュに。イチ押しは、パリの名門レストラン「タイユバン」のセレクションによる、樹齢50年の古樹から収穫したブドウで造られた新酒(750ミリリットル、3780円)だとか。

 「古樹は地中深く張った根から養分や水分を取り入れ、よりよい実がつくといわれています。ワインの味も滋味深く感じられます」と、同社広報室の佐野昭子さんは話す。

 仏アンリ・フェッシ社のの新酒を取り扱うアサヒビール(東京都墨田区)は、樹齢平均80年のブドウを使った希少ワインを新発売。価格は高め(同・参考価格6480円)だが、予約は好調だという。

 「ボジョめし」ウェブで紹介

 一方、今年はワインそのものもさることながら、“コト消費”に重点を置いた提案が目立つ。メルシャン(東京都中野区)は解禁に先駆け、ボージョレ・ヌーボーと相性の良い料理を「ボジョめし」と銘打って、ウェブ上でレシピを紹介するなど、女子会や家飲みでの楽しみ方の提案に力を入れている。

 日本そばで作るペペロンチーノ「イタめしそば〜ジュ」、ドライトマトなどで味付けしたスティックパイ「ロマンスティックが止まらない」と、ユニークな名前のオリジナル料理がずらり。彩り豊かで個性的なスタイルが女心をくすぐる。

 「気分が盛り上がるように、インスタ映えする派手な盛り付けの料理にこだわりました」(同社広報担当)

 今年はボージョレ地区に限らずワイン受難の年だった。仏国内は天候不順が相次ぎ、ワイン用ブドウの収穫量が激減。また、米カリフォルニア州では10月に発生した大規模な山火事で、ナパやソノマといったワインの名産地が被害を受けた。そんな中で解禁される新酒の味は、一層深く感じられるに違いない。

輸入量は減少傾向

 日本国内におけるボージョレ・ヌーボーの輸入数量は近年、減少傾向にある。「100年に1度の出来」といわれた平成15年は完売する店が続出し、翌16年は輸入量が大幅に伸びた。

 アサヒビールが先月、全国の20歳以上の男女2623人を対象に実施した調査では、今年ボージョレ・ヌーボーを飲みたいと考えている人は51.3%で、ここ7年で最多となっている。

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