作家の司馬遼太郎さんをしのぶ「第24回菜の花忌シンポジウム」(司馬遼太郎記念財団主催)が14日、東京都内で開かれた。「土方歳三と河井継之助−『燃えよ剣』『峠』より」をテーマに意見が交わされ、約1050人が参加した。

 パネリストとして映画監督の小泉堯史(たかし)さん、作家の黒川博行さん、女優でエッセイストの星野知子さん、国際日本文化研究センター准教授の磯田道史さんが登壇。「峠」について黒川さんは「殺陣もせりふも地の文も全部うまい」と絶賛し、磯田さんが「何気なく書き出しているように見えて、すごく象徴性を持たせている」と応じるなど、活発な議論が展開された。

 シンポに先立つ第23回司馬遼太郎賞の贈賞式では、「狼の義 新 犬養木堂(ぼくどう)伝」で受賞したジャーナリストの堀川惠子さんが、平成29年に死去した共著者で夫の元NHKプロデューサー、林新(あらた)さんの思い出に触れながら「夫は最後の最後まで自分の仕事を全うした。形になっただけでも十分で、思わぬ受賞に心から感謝申し上げます」と喜びを述べた。