横浜市議会で24日、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致に向けた調査費など4億円を盛り込んだ、総額1兆7400億円の令和2年度一般会計予算案が賛成多数で可決、成立した。

 本会議では、「自民党・無所属の会」と公明党の議員が賛成討論。「立憲・国民フォーラム」や共産党などの野党系議員が反対討論を実施し、採決の結果、賛成多数で可決した。

 一方で、採決が始まった直後の午後4時半頃、傍聴席からIR誘致を批判する激しいやじが相次いだ。「採決をやめろ」「市民は反対してる」などと約10分間にわたり、議場内に怒号が飛び交った。

 傍聴人の辛辣(しんらつ)なやじに対し、議長席の横に座る林文子市長は終始表情を変えず、沈黙。複数の市議が議長席に駆け寄り、話し合う場面もあり、騒然とした。本会議は一時中断し、約2時間半後に再開した。

 横山正人議長は、地方自治法第130条に基づき、傍聴人7人に退場を命令。横山氏は「極めて異例だ。静かに傍聴したい人もいたと思うが、審議が中断するなど申し訳ない。とても残念だ」と話した。

 IR誘致推進費の内訳では、IR事業者の公募・選定や、事業者とともに国に認定を申請する「区域整備計画」の策定に2億2千万円、候補地である横浜港・山下ふ頭(同市中区)周辺の交通アクセス対策などの検討・調査費に9500万円などが盛り込まれている。