冷たい氷にとざされた南極で生きる動物はペンギンやアザラシだけじゃない。マイナス2度(!)近くにもなるという南極海の中には、じつはたくさんの魚が暮らしているという。

 血液が赤くなくて無色透明だったり、浮袋の代わりに体に油をためこんだり…。南極の魚たちは、長い時間をかけ、厳しい環境で生き抜くために独自の進化を重ねてきたという。カラーのイラストと丁寧な説明で、不思議で奥深い生き物の世界が浮かび上がる。(岩見哲夫 文、廣野研一 絵 福音館書店・1300円+税)