北海道などは29日、道内で11人の新型コロナウイルスへの感染が確認されたと発表した。このうち3人はクラスター(感染者集団)が発生した小樽市の「昼カラオケ」関係者。7人は札幌市の住宅型有料老人ホーム「かがやき八軒(はちけん)」で確認され、市は新たなクラスターと認定した。残る1人は石狩地方に住む90代女性で、感染経路が不明となっている。

 小樽市によると、新たに判明した3人のうち70代女性2人はクラスターが発生している繁華街・花園地区のスナック3店のいずれかで昼カラを利用していた。1人は80代男性で、昼カラ1店の経営者2人と濃厚接触があった。

 昼カラ3店の客と経営者の感染者は計30人、その濃厚接触者も含めると昼カラ関係者は市内で計36人となった。このうち80代の男性客1人が26日に死亡。札幌市の陽性患者1人が小樽市の3店のうち2店を利用したことが札幌市の調査で判明している。

 小樽市は、経営者が重症で客に関する情報を聞き取れない状況となっている1店の店名を28日に公表しており、市の担当者は「公表後に利用客からの相談もあり、3店の客はかなり把握できた」とした。

 札幌市によると、「かがやき八軒」は通所介護(デイサービス)などを併設した住宅型有料老人ホームで、80〜90代男女入居者4人▽80代女性のデイサービス利用者1人▽50代女性介護職員2人−の計7人が陽性と判明した。

 札幌市は28日に感染を公表していた80代男性入居者も含め、計8人のクラスターと認定。同市のクラスターは13件、道内では26件となった。同市によると、入居者5人のうち4人はデイサービスを利用していた。

 昼カラをめぐっては、札幌市でもクラスターが3店で発生するなどこれまでに18店計60人の感染者が確認されている。しかし、札幌市によると、「かがやき八軒」の8人は全員が昼カラと関係がないという。

 道によると、29日午後5時時点の道内の感染者は延べ1250人(実人数1233人)で、このうち6人が重症。29日までに計99人が亡くなった。