組合員に排除目的で過酷な倉庫勤務命じる 広川書店に賠償命令 東京地裁

 薬学系出版社「広川書店」(東京都文京区)の従業員2人が、労働組合員であることを理由に遠方の勤務地への異動を不当に命じられたなどとして、同社に各50万円の慰謝料や遠方勤務の解除などを求めた訴訟の判決が21日、東京地裁であった。湯川克彦裁判官は「同社は労働組合員を嫌悪し、本社から組合員を排除する意図があった」と認定し、同社に対し、慰謝料各30万円の支払いと遠方勤務の解除などを命じた。

 判決によると、同社は平成27年12月時点で、組合員の従業員3人、組合員でない従業員2人がいた。同社は28年2月、組合員のうち2人について、埼玉県内の倉庫で働くよう異動を命令。2人は「組合員への嫌がらせのための不当な異動だ」と主張し、同社側は「倉庫勤務には合理性があった」などと反論していた。

 湯川裁判官は「2人は午前9時に本社で出勤記録を付けてから、片道1時間かけて倉庫にいき、夕方に再び本社で退勤記録をつけるという勤務形態で不合理な上、倉庫で業務をしなければならない合理性はなかった。倉庫の労働環境も劣悪だった。異動には組合員排除のための不当な目的があった」と認定した。

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