囲碁の最年少棋士、仲邑菫(なかむら・すみれ)初段(10)が16日、名古屋市の日本棋院中部総本部で行われた第76期本因坊戦予選に出場し、白番の羽根泰正九段(75)に289手までで5目半の差で敗れ、今年2戦目での初勝利はならなかった。プロ62年目の羽根九段は元王座。仲邑初段が七大タイトル獲得経験者と対局するのは初めてだった。

 平成2年に王座のタイトルを獲得している羽根九段は実子の羽根直樹碁聖(43)、孫で仲邑初段と同期入段の羽根彩夏初段(17)とともに唯一の3世代現役棋士として知られる。

 仲邑初段は昨年11月に馬場滋九段(71)を破っているが、それを上回る65歳差の勝利を逃した。仲邑初段が所属する日本棋院の棋士では、平成28年に当時95歳だった杉内雅男九段(1920〜2017年)が、当時15歳の大西竜平初段(現四段)と対局した例があり、大西初段が80歳差対決を制している。