聖火リレー、茨城は7月5、6日 54年前のランナー・柳井哲也さん「一人でも多くの人に経験をしてもらいたい」

聖火リレー、茨城は7月5、6日 54年前のランナー・柳井哲也さん「一人でも多くの人に経験をしてもらいたい」

 2020年東京五輪で聖火リレーのランナーが茨城県内を走るのは7月5、6両日で、全国で45番目になることが決まった。54年前の東京五輪で聖火ランナーを務めた同県牛久市議の柳井哲也さん(71)は「一人でも多くの人に自分のような思い、経験をしてもらいたい」と話す。

 柳井さんが聖火ランナーを務めたのは高校3年のとき。夏休みに入る前のころ、職員室に呼ばれ、教員から突然、ランナーに選ばれたことを告げられた。聖火ランナーといえば、テレビで聖火台にトーチの火を移す場面を見た程度。「驚いたが、東京五輪の一端を担えるということでうれしかった」と振り返る。

 中学生時代は陸上部に所属し、マラソン大会や駅伝大会で活躍した。進学先の茨城県立竜ケ崎一高でも陸上部に入り、駅伝大会に出場したが勉強を理由に1年で退部。その後も走ることは続けていた。

 柳井さんの走行区間は同県美浦(みほ)村内の約2キロ。事前に試走を数回してから本番に臨んだという。当日は何台ものバスが現地に到着し、大勢の人が旗を振って応援してくれた。自分がよく知る人の姿もあった。

 聖火がともるトーチの重さは感じなかった。砂利道だったため、先導車が立てるほこりがのどに入ったが、それ以上に声援を受けることに喜びを感じた。

 次の走者は、高校駅伝でタスキを渡してくれた先輩の大野順雄さん。不思議な縁を感じつつ、責任を果たしたとトーチを渡した。

 「自分も節目、節目でくじけずにやってこれたのは、こういう経験があったから」と語る。

 2年後の聖火リレーで誰が選ばれ、誰が走るのかと興味は尽きない。「今回は地元を走ってほしい」と期待も寄せている。(海老原由紀)


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