【神戸5人殺傷】「一歩間違えれば殺されていた」血のついた金属バットと包丁持った容疑者に追いかけられ100m疾走 住民が恐怖語る

【神戸5人殺傷】「一歩間違えれば殺されていた」血のついた金属バットと包丁持った容疑者に追いかけられ100m疾走 住民が恐怖語る

 たまたま居合わせた住民を無差別に狙ったのか。神戸市北区で男女3人が刃物で刺されるなどして死亡し、女性2人が重傷を負った事件。現場近くでは、血のついた包丁と金属バットを両手に持った竹島叶実(かなみ)容疑者(26)に追いかけられ、危うく難を逃れた住民が複数いた。重傷を負った前北操(まえきた・みさお)さん(65)宅の近くに住む男性(61)は「一歩間違えれば自分も殺されていた」と当時の恐怖を振り返った。

 「ぎゃー」「助けて」。16日午前6時半ごろ。早朝の集落に前北さんとみられる女性の叫び声が何度も響いた。男性が慌てて家から飛び出すと、声の方向に包丁と金属バットを持った竹島容疑者が立っていた。白のランニングシャツは血で染まっていた。

 一瞬目が合った後、竹島容疑者が無言で近づいてきた。顔は青白く、表情がない。男性は近くのアパートから様子を見に出てきた女性(19)の手を取り、無我夢中で逃げた。

 線路沿いの細いあぜ道に入っても、竹島容疑者は執拗(しつよう)に追いかけてくる。男性は近隣に助けを求めながら約100メートル疾走。線路を越えて民家を目指す途中、女性が男性から離れて有間神社の方角に進路を取ると、竹島容疑者は女性の後を付けていった。

 間もなく兵庫県警のパトカーが現場に到着。警察官らが「刃物を捨てろ」と叫び、神社内に駆け込んだ竹島容疑者を取り囲んで銃刀法違反容疑で現行犯逮捕した。女性にけがはなかった。

 県警によると、竹島容疑者は午前6時20分ごろ、死亡した祖父の南部達夫さん(83)と祖母の観雪(みゆき)さん(83)、重傷を負った母親の竹島知子さん(52)を自宅で襲撃。凶器を持ったまま家を出て、2軒隣に住む辻やゑ子さん(79)、次いで前北さんを襲った。「誰でもいいから刺してやろうと思った」。銃刀法違反容疑で逮捕された当初の調べに、こう供述していた。

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