【大阪ブルース!】なにわブルースフェス出演者は多士済々…だがそれだけではない

【大阪ブルース!】なにわブルースフェス出演者は多士済々…だがそれだけではない

 「第一回なにわブルースフェスティバル」は、前回までに述べたような「ジャンルとは『人』」という音楽観が素直に反映された音楽祭になった。

 「なにわブルース」のフェスティバルなのだから、当然「大阪のブルースメン」は必須である。有山じゅんじ、上田正樹、内田勘太郎、木村充揮のレジェンドたち。三重県出身だが京都で活躍して、今はニューオーリンズに住む山岸潤史の出演も決まった。若い世代では、「ETーKING」のいときんが率いる「OSAKA ROOTS」、十代ながらすでにプロとしてのキャリアの長い山岸竜之介。このあたりまでは「ブルース」とくくって異論はないところだ(この原稿を書いた後、いときんががんの治療のため活動を休止すると発表があった。厳しい病状のようだが、ただ快癒を願うばかりだ)。

 次に少し地域を拡(ひろ)げて、「なにわ」以外のミュージシャンとして関東から、「上田正樹とサウス・トゥ・サウス」のアルバムにも参加した「下北沢のジャニス」こと金子マリ、若手のブルース・ウーマン大久保初夏。

 さらに、領域を拡げて大阪の次世代のソウル畑から、大西ユカリ、「ザ・たこさん」、「韻シスト」、有山さんがエレキギターで参加する「有山じゅんじを昆虫採集」、アコースティック・ヒップホップという珍しいジャンルの「四人トリオ」。

 そして「なにわブルース」の意外な広さと深さを見せるのが、香西かおり。髪を結って着物を着た「紅白演歌歌手」としての香西かおりではなく、髪をおろしてジーンズを穿いた、ブルース・シンガーとしての香西かおり。さらにブルースからソウル、ファンク、ヒップホップ、ジャズまでこなすサポート・ベーシストとして清水興。

 まあまあバラエティに富んだ出演者陣と言って良いかもしれないが、これだけならまだ広い意味での「ブルース」の手のひらの上にすぎないのである。

(柿木央久)

 かきのき・てるひさ 昭和42年大阪生まれ。音楽批評家。ボサ・ノヴァとロックが主なフィールドだったが、有山じゅんじやザ・たこさんとの交友をきっかけに関西のブルース・ソウルが主なフィールドに。著書・共著「決定盤 ボサ・ノヴァCD100選」「200ロック語事典」「大阪がもし日本から独立したら」ほか。

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