【浪速風】民族の縦の団結(8月12日)

【浪速風】民族の縦の団結(8月12日)

 大変だろうけれどいいものだなあと、郷里へと続く車の列などをニュースで見ていていつも思う。多くの再会があるに違いない。小欄などは帰省することも少なくなってしまったが、昔、子供を連れて帰ったときの父母の笑顔をなつかしく思い出す。

 ▼仏壇も装いを凝らすことだろう。お盆はご先祖さまと再会するときでもある。民俗学者の柳田国男は、「先祖の話」という本で日本人の祖霊観を考察した。おおざっぱにいえば、日本の祖霊は遠くにはいかない。盆や正月に帰ってきて子孫と交流する。「それはどこまでもこの国を愛していたからであろう」

 ▼本は終戦の年、連日の空襲警報の下で書かれた。戦争で亡くなった人たちをこの国につなぎ止めようという思いが、胸中にあったと推測する。民族の縦の団結ということも、柳田は訴えている。先人の遺志に応えてよい国を築こうという思いも、この団結心にほかなるまい。先祖をしのぶ夏、終戦の日が来る。

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