【大学の女子力】人を笑顔にできる化粧品つくりたい 大阪樟蔭女子大(1)学芸学部客員研究員、岡坂真奈さん(25)

 2年前の夏、大阪樟蔭女子大学大学院生だった岡坂真奈さん(25)は修士論文の準備に追われていた。人間科学研究科で化粧ファッション学を専攻。シャンプーなどに含まれる界面活性剤が皮膚のバリア機能にどんな影響を及ぼすのか。約1年間かけて収集した実験データの解析に取り組んでいたのだ。

 「メカニズムを検証し、一つの仮説を導く研究の醍醐味(だいごみ)を感じました」。そう力を込める岡坂さんは大学院を修了し、今年4月から母校でもある同大学芸学部の客員研究員として歩み始めた。化粧品素材の基礎研究に取り組み、「この成果を少しでも美容業界に役立てたい」と語る。

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 岡坂さんはもともと美容師を目指していた。高校卒業後、同大学芸学部被服学科(現・化粧ファッション学科)美容コースに進み、念願だった美容師の国家資格も取得するが、就職活動中に転機が訪れた。美容室を経営する企業の説明会に参加するうち「もっと大きな視野で業界に関わりたい」と思うようになり、大学院への進学を決めた。

 大学院では化粧品研究のスペシャリストでもある指導教官の高田定樹教授と出会い、現在の研究テーマに開眼する。シャンプーの施術で皮膚のバリア機能が破壊され、ひどい肌荒れで美容師を辞めざるを得ないケースが多い現状を知ったからだ。

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 とはいえ、学部時代は化学や数学など理系の勉強とは無縁の岡坂さんにとって大学院はまさに未知の世界だった。このため皮膚科学の学術書を丹念に読み込み、少しでも疑問点があれば必ず高田教授に質問し、専門知識を増やしていった。そんな前向きな姿に高田教授も「研究熱心で今後の活躍を大いに期待したい」とエールを送る。

 修士論文の内容は昨年の日本薬剤学会で発表し、近く英文の科学雑誌にも掲載される予定だ。「いま美容分野の研究をしている自分の姿が信じられません」。そう話す岡坂さんの夢は大きい。「多くのひとを笑顔にできる化粧品をつくりたい」と目を輝かせた。

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