【関西の議論】北ミサイルの影響で舞鶴港のクルーズ船激減…観光に打撃、とんだ波及効果に困惑の港町

【関西の議論】北ミサイルの影響で舞鶴港のクルーズ船激減…観光に打撃、とんだ波及効果に困惑の港町

 北朝鮮の相次ぐ弾道ミサイル発射の影響で、京都府舞鶴市の「京都舞鶴港」へのクルーズ客船の寄港が激減する見通しだ。近畿唯一の日本海側拠点港として、同市や京都府がクルーズ船誘致に取り組んできたが、来年度のクルーズ船寄港予定は20回と、今年度の39回からほぼ半減する。北朝鮮による「日本海の緊張」が港町を“直撃”した形で、市の関係者らは困惑している。

 「まもなく発表されると思うが、北朝鮮の影響がどうなるか…」

 今年8月、舞鶴市の多々見良三市長は気をもんだ様子で話した。7月に予定されていたコスタクルーズ社日本支社(東京)の来年度の日本海クルーズ計画の発表が、ずれ込んでいた。コ社は京都舞鶴港に寄港するクルーズ船の大部分を占めるだけに、その行方は関係者の注目を集めていた。

 京都舞鶴港は23年11月に国土交通省が「日本海側拠点港」に指定。英文表記を「Port of Kyoto(京都の港)」とし、同市や京都府がコンテナ貨物の誘致やクルーズ船の寄港に力を入れてきた。

 その結果、クルーズ船の寄港は昨年度の17回から、今年度は過去最高となる39回まで増加。市は、乗客の観光などを含めた寄港による経済効果は昨年度(約2億7千万円)の2〜3倍に上ると見込み、来年度はさらなる飛躍を期待していた。

 その中でも、コ社はイタリア船籍のクルーズ客船「コスタ ネオロマンチカ」(5万7150トン、最大乗客定員1800人)を使用して、舞鶴のほか福岡や金沢、釜山(韓国)、ウラジオストク(ロシア)などを周遊する日本海クルーズを企画。日本人や外国人の人気を集めてきた。

 京都舞鶴港への寄港は今年度からだが、今年度のクルーズ船寄港回数全39回のうち32回を占め、まさに同港に寄港するクルーズ船の“大黒柱”だった。

 しかし、9月になってようやく発表された来年度の寄港計画は、そんな関係者の期待を裏切る結果となった。約3分の1の11回だったからだ。

 寄港の減少について、コ社のPRを担当する会社は「北朝鮮の弾道ミサイル発射の多発で、お客さまが不安視することを考慮した」と説明。これで同港への来年度のクルーズ船の寄港は全体でほぼ半減となり、北のミサイルの影響をまともに受けた形だ。

 京都舞鶴港の施設使用料は1トン当たり4・09円。5万トン余りのコ号の場合、1日約23万円が港湾管理者の府に支払われ、今年度は約736万円の収入となる。それが来年度は約253万円に減少する見込みだ。

 クルーズ船誘致に取り組んでいる同市みなと振興課は寄港が減る理由について、「日本海のクルーズは夏が中心になるため、コ社が(それ以外の季節をにらんで)太平洋側に新たなコースを設定したため」とも説明するが、「ミサイルの影響がないとはいえない。引き続き、クルーズ船の寄港誘致に取り組みたい」とする。

 府の関係者は「コ社は日本海クルーズに力を入れると話している。それを信じて(日本海の)緊張が和らぐのを待つしかない」と話していた。

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