最後の夏を、最恐の夏に 滋賀・日野町で手作りお化け屋敷が閉幕へ

最後の夏を、最恐の夏に 滋賀・日野町で手作りお化け屋敷が閉幕へ

 滋賀県日野町松尾の「わたむきホール虹」の職員らが手作りで毎夏企画している「わたむきお化け屋敷」が11、12日に開かれ、10年の歴史に幕を閉じる。町おこしも兼ねて始まったイベントは今や2日間で約1500人が訪れ、そのクオリティーの高さからファンの間で「関西最恐」とも称される名物行事に。「この10年で最高の出来を」。最終回に向け、スタッフは意気込む。

 お化け屋敷を始めたきっかけは平成21年、同ホールで行われたタレントの稲川淳二さんの怪談会。一緒にお化け屋敷も楽しんでもらおうと、ホール職員が設営した。1回限りの予定だったが、思いがけず反響を呼んだことから翌年以降も開催することになった。

 人気の秘密はそのクオリティーにある。同ホールで舞台演出を担う職員が、照明や音響を手がける。効果的な照明や音響の演出のほか、限られた空間のなかで遠近法を取り入れ、奥行きを深く見せるなど細部に工夫を凝らす。

 「町おこしにつなげたいとの思いもあった」。同ホール職員の向井美和さん(47)は話す。お化け屋敷は向井さんら職員6人で企画、設営。いかに低予算でつくりあげるかがポイントだ。パネルや小道具などはほとんどが手作り。お化け役は、同町連合青年会の会員が務める。今年は、町立日野中学校の美術部生徒らもセットを手がけるなど、町ぐるみでの取り組みに成長した。

 例年、イベント終了直後から次回の企画を練り始め、4月ごろからパネル製作などを開始。7月中旬以降に本格的に作業を開始するなど、準備はほぼ1年がかりだ。第1回の入場者は約400人だったが、年々話題を呼び、昨年は県内外から約1500人が訪れ、行列をつくった。そのうち1割強の約200人が途中でギブアップするなど、その怖さは本物だ。

 ただ、お化け役を務める青年会の会員が次第に減少。5回目ごろからOBや団員の知人などを呼び集め、ようやくお化け役を確保していた。ただ、今年はお化けに必要な人数約30人に対し、会員はわずか5人となった。継続は困難として、向井さんらは節目の10回目でいったん、活動を終えることにした。

 最終回となる今年のお化け屋敷は、全長約100メートル。ゾンビやお化けなどが随所に出て来る。詳細は秘密だが、一部には思わず足が止まってしまう仕掛けもあり、コースを踏破するのには約5分かかるという。

 今年は13日、怖さを抑えた「あまり怖くないお化け屋敷」も開催。ギブアップした人を無料で招待する。

 向井さんは「最終回にふさわしく、入ってすぐに恐怖感を味わえる出来栄えになっているので楽しんでほしい」と話す。11、12日とも正午から午後7時まで。小学生以上300円。


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