【富田林脱走】「どうも時間が長い」ドア開けたら無人…脱走気づかず90分? 注意喚起は8時間後、対応後手に

【富田林脱走】「どうも時間が長い」ドア開けたら無人…脱走気づかず90分? 注意喚起は8時間後、対応後手に

 どうも時間が長い−。そう思ってドアを開けると、部屋は無人になっていた。大阪府警富田林署で12日夜、留置場に勾留されていた男が弁護士と接見後に逃走した事件。男がいなくなっていることに署員が気づいた1時間半前には接見は終了しており、男が逃げ出してからかなりの時間が経過していた可能性が高い。連続女性暴行など重大な嫌疑のかかる男。当時は手錠もしていなかった。いまだ足取りはつかめず、警察の対応が後手に回った印象は否めない。

 午後7時半ごろ、富田林署2階の面会室。強制性交未遂などの容疑で8日に再逮捕された無職、樋田淳也容疑者(30)が入室し、アクリル板越しに弁護士と向き合った。

 容疑者には接見交通権が保障され、警察官が立ち会うことは許されない。時間制限も特にない。面会が終了すれば、容疑者が内側からドアをたたき、外で待つ留置担当者に伝えることになっている。ところが2時間を過ぎても、その合図がなかった。

 午後9時43分。さすがに長いと思った担当者がドアを開けた。樋田容疑者の姿は消え、アクリル板の片側が枠から外れていた。

 弁護士からの聞き取りによれば、接見終了は午後8時ごろ。樋田容疑者は弁護士の退出後、アクリル板の隙間をすり抜けて脱走したとみられる。当時、署内には当直署員ら約20人がいたが、だれも目撃していないという。接見室は防音仕様で、大きな音を聞いた署員もいなかった。

 接見する人は最初に署の受付に立ち寄るが、退出は自由。同署は声を掛けてほしいと伝えていたというが、あくまで「お願い」にすぎず、規則で決めているわけではなかった。

 面会室につながる前室には日中、警察官が待機しているが、夜間はだれも詰めていない。樋田容疑者は無人の前室を通って逃走したとみられる。

 面会室のアクリル板について、同署幹部は「逃走を想定して、押しても外れないように設計されている」と言うが、今回なぜそうなっていなかったか、理由は分からないという。

 「逃走に気づいたのがこれだけ遅いのは問題。注意散漫としか言いようがない」。ある府警幹部は苦り切った様子で話した。

注意喚起8時間後

 大阪府警富田林署から勾留中の男が逃走した事件で、同署が防犯メールを通じて住民に注意喚起したのは、発覚から8時間以上が経過した13日朝だったことが分かった。

 同署によると、署員が逃走に気づいたのは12日午後9時43分だったが、報道発表は翌13日午前0時55分。容疑者の顔写真公開は同2時15分にずれ込んだ。住民に防犯メールで知らせたのは同午前6時28分だった。

 同署は捜索に関連して、個別に説明したとしているが、住民への周知は朝の防犯メールまで行われていない。同署幹部は「確実ではない情報を流すと不安を助長する」としている。


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