新型コロナウイルスの影響で、和歌山県内の自治体で今夏、海開きをめぐり対応が分かれている。京阪神から毎年多くの海水浴客が訪れる白浜町に続いて、和歌山市や串本町も、人と人との間隔をあけるなど感染防止策を講じた上で海開きをすることを決めた。一方で、田辺市やすさみ町は、感染リスクを考慮し実施を見送った。

 和歌山市では、地元住民らが管理する片男波、浜の宮ビーチ、加太、磯の浦の各海水浴場を7月1日から順次開設。市が管理する浪早ビーチは同23日〜8月末に開設する。

 市は感染防止のガイドラインを作成した。人と人との間隔を最低でも1メートル以上あけることを促し、「3密」を避けるためシャワー室と更衣室は利用できなくする。売店などには消毒液を設置し、海水浴客の共有部分は、こまめな消毒を呼びかける。

 海水浴客には体温測定や健康チェックを求め、体調が悪い時は控えてもらう。人が集まりやすいイベントは開催しないとしている。

 串本町は、橋杭(はしぐい)と田原の海水浴場で海開きをする。開設期間は7月18日〜8月31日。感染防止のガイドラインを作成し、「3密」を避けるため駐車場の駐車台数を制限。更衣室は設置されるが、着替えや衣類の保管は車の中や宿泊施設の利用を推奨している。

 一方、海開きを見送った自治体もある。

 田辺市は、「3密」が避けにくいとして、毎年7、8月に6〜8万人が訪れる「田辺扇ケ浜海水浴場」の海開きを中止した。

 すさみ町も、利用者の安全を確保することが困難として、すさみ、里野の両海水浴場の海開きを取りやめた。