JR東海の金子慎社長は1日、JR東京駅で報道陣の取材に応じ、トンネル工事をめぐって静岡県との対立が続いているリニア中央新幹線について「早期の開業を実現したい」と述べ、静岡県との協議を進展させる意向を示した。一方、6月中の静岡工区の着工ができなかったため、目標としてきた令和9年の開業が厳しくなっていることについては言及を避けた。

 金子氏は6月中の静岡工区の準備工事の着工ができなければ、9年の開業に間に合わないと言明しており、6月26日の静岡県の川勝平太知事との会談でも再三、着工の認可を懇願した。しかし、会談後に川勝氏は報道陣に対し、着工を認めない方針を断言した。

 ただ、JR東海は、川勝氏は会談の中で、環境保全の協定締結を進めれば準備工事の着工は可能という趣旨の発言をしており、着工を認めないという会談後の発言と食い違いがあると主張。静岡県に対して、準備工事の可否とその理由を書面で7月3日までに回答するよう申し入れている。