自民党の河井克行前法相=衆院広島3区=は15日夜、妻の案里参院議員=広島選挙区=が出馬した昨年7月の参院選で法定額超の報酬を運動員に渡したとされる公職選挙法違反事件に関し、広島市の事務所などが家宅捜索されたことを受け「(広島地検の)捜査には全面的に協力する」と述べた。河井氏は離党や議員辞職は否定した。東京都内で記者団の取材に答えた。

 案里氏も都内の別の場所で報道陣の取材に応じ、「皆さまの信頼に応えるための言葉を紡ぐことができない状態にある。有権者に心配をかけ、誠に申し訳ない」と謝罪した。河井氏と同様に、離党や議員辞職する考えはないとした。

 昨年10月の法相辞任後、河井氏が公の場で疑惑について説明するのは初めて。広島地検は15日、広島市にある河井氏と案里氏の事務所などを家宅捜索していた。

 河井氏は疑惑について謝罪する一方、説明責任については「説明したい気持ちはあるが、すでに刑事告発され、捜査が始まっているので控える」と繰り返し強調。「誠に心苦しい限りだが、どうぞご理解いただきたい」と呼びかけた。家宅捜索を受けた理由については「詳細は把握していない」と述べるにとどめた。

 また、辞任後に長期間、国会を欠席し、公の場に姿を現さなかった理由について「皆さまにご迷惑をおかけして、国会審議に支障をきたしてはいけないと考えた」と説明した。都内の議員宿舎に滞在していたとし「(療養が必要とする)診断書が出ていた妻の療養にも付き添っていた」と語った。