【ジャンプ】伊藤有希、77戦目でW杯初優勝「恩返しできたかな」

 地元・北海道の人たちが、ジャンプ関係者が、何より伊藤有希本人が望んできたW杯初勝利。観衆から飛んだ「おめでとう!」の声に、真面目な22歳は一礼を返し、「少しは(応援してくれた人たちに)恩返しできたかな」と笑った。

 1回目、追い風を受けながらも95メートルまで伸ばしてトップで折り返し、迎えた2回目。「緊張したら晩ご飯に何食べようか考えようと思っていたけど、そんなこと考えずに集中できた。どんなジャンプになるか楽しみだった」。気持ちを作れた時点で勝負は決していたのかもしれない。最長不倒の96メートルの大ジャンプ。これまでW杯で2位は6度あったが、77戦目にしてついに壁を破った。

 葛西紀明ら多くの名ジャンパーを輩出した下川町の出身。父はノルディック複合の選手で、母はアルペン選手だった。ジャンプの町のスキー一家の子は4歳から小さなコブを飛び、小学6年のコンチネンタル杯で3位に入賞するなど“天才少女”と名を馳せた。

 センスや技術だけではない。2つ年下に高梨という輝く才能が出てきても足下を見失わず、自身の課題克服に意識を向け続けられる所が伊藤の強さ。今季の好調さも、夏場に徹底して下半身を鍛えてきたからこそだ。「高梨選手に勝っていることですか? 食欲だけです。足りないものしかない。自分はまだ1勝」。表彰台の頂に立っても謙虚。理想のジャンプを求める姿勢に変わりはない。(宝田将志)

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