ヤクルトが27日、巨人を下した。

 甲高い快音を残し、白球はスタンドに消えた。ヤクルトの山田哲は六回1死満塁で、甘く入った真っすぐを逃さなかった。勝負を決定づける4号満塁本塁打を左翼席へと運び、「最高の形になってくれて良かった」。ダイヤモンドを1周し、何度も拳を握った。

 高津監督の方針として、攻撃の核となる背番号1は今季2番での出場が続く。一回には1番の坂口が二塁打で出塁すると、「坂口さんが良い形で出塁してくれた。強引にいかずコンパクトに打つことを心掛けた」と、続けて左翼線に二塁打を放ち、先制点を生み出した。二回にも安打を放ち、今季初めて1試合3安打の猛打賞を記録した。

 この日は5打点を荒稼ぎし、今季の打点を2桁の11に乗せた。ベンチの高い期待にたがわぬ活躍ぶりに、指揮官は「ここで1本というところで打ってくれる」と全幅の信頼を寄せる。

 今季の試合数が120に減る中でも、自身4度目となる「打率3割、30本塁打、30盗塁」のトリプルスリーは個人の目標として心に秘める。昨季最下位からの浮上を果たすために、チームを先頭で引っ張っていく。(小川寛太)