サッカーJリーグは27日、新型コロナウイルスの影響による中断が明けて約4カ月ぶりにキックオフの笛が鳴った。

 観客はおらず横断幕もない東京・味の素スタジアム。センターサークルに並んだ東京Vと町田の選手は新型コロナウイルス対策にあたる医療従事者へ感謝の拍手をささげた。18歳と両軍最年少の東京V藤田は「中断期間に自分にとってサッカーがなくてはならないものと再認識した」。唇をかみ表情を引き締め、待ちわびた試合に臨んだ。

 4カ月前の開幕戦から景色はがらりと変わった。選手は左右の出入口からチーム別に入場。集合写真も選手間の距離を1メートルほど開け、試合前のコイントスで主将は握手せずに会釈だけ。手袋とマスクをしたスタッフと握手の代わりに肘を突き合わせ健闘を誓うなど感染対策は徹底された。

 ホームの東京Vは録音したサポーターの応援を試合冒頭や決定機で会場に流したが、多くの時間帯は無音。「逆サイドだ」「カバーに入れ」。スタジアムに、声と肉体がぶつかり合う音を響かせた。画面越しに声援を送るサポーターへ必死のプレーを届けた。(五十嵐一)