【世界陸上】リレー銅、多田・桐生の活躍に地元関西も大喜び 「レースの流れ作った」「100メートルの悔しさぶつけた」

 陸上の世界選手権男子400メートルリレー決勝で銅メダルに輝いた日本。関西出身の多田修平と桐生祥秀の2人も1走と3走でバトンをつないだ。2人の地元や母校からは喜びの声が聞かれた。

 多田の母校、大阪桐蔭高(大阪府大東市)では早朝、講堂でパブリックビューイングを実施。陸上部員約100人が先輩の雄姿を見届けた。

 多田を指導した陸上部の花牟禮(はなむれ)武監督(46)は「彼の持ち味である良いスタートと序盤から中盤にかけての加速が効き、上位でバトンを渡せた。持っている力を出し切り、第1走者としてレースの流れをつくれた」と絶賛。

 一方で「良い結果に慢心するような子ではない。これからも日本人初の9秒台を目指して記録を伸ばし、東京五輪の決勝を走ってもらいたい」と期待を寄せた。

 多田の地元、大阪府東大阪市でも市民らが快挙をたたえた。花園ラグビー場がある花園中央公園で親子でテニスをしていた会社員、棚橋幸治さん(42)は「頑張れば結果がついてくることを体現してくれたと思う。東大阪はラグビーの印象が強い地域だが、いろんなスポーツの一流アスリートが出てきてほしい」と笑顔で話した。息子の小学3年、柚太君は、多田の活躍に触発され「自分も水泳がうまくなるようにもっと練習する」と意気込んだ。

 同市の主婦、前田君子さん(66)は「地元の若い子が世界で活躍していることはうれしいですね」と目を細めていた。

恩師「成長したな」

 銀メダルを獲得した1年前のリオデジャネイロ五輪に続き、今回も3走を務めた桐生。生まれ育った滋賀県彦根市でも恩師や市民が喜びの声を上げた。

 「緊張していないかな」。彦根市立南中の陸上部で桐生を指導した億田明彦教諭(49)は、テレビ中継を見ながら桐生のコンディションに注意を払ったが、スタート前の笑顔でリラックスした表情を見て心配は吹き飛んだ。桐生は予想通りの好走をみせてアンカーの藤光謙司につなぎ、メダルをたぐり寄せた。

 億田さんは「内側にイギリスの速い選手が来ていたが、負けずに加速していて成長したなと感じた。中学当時から目標としていた、速さより強さを求めた意識の結果だろう」と評価。「今後も長い競技生活が続くと思うが、向かい風にも負けず自分の走りをしてほしい」と話した。

 桐生は今回、100メートルでの代表選考に漏れたが、小学校時代に所属した少年サッカークラブの峯浩太郎コーチ(47)は「100メートルに出られなかった分、力の入ったリレーだったと思う」と、悔しさをリレーにぶつけたと推測。「ライバルの台頭などプレッシャーはあるだろうが、実力は衰えていない。東京五輪も見据えて今後も陸上生活を送ってほしい」とエールを送る。

 桐生の地元地域でこの日朝から行われた草刈り作業でも、桐生の活躍が話題になった。自治会長の福岡好幸さん(55)は「地元のみんなも元気をもらった。最近は不調なときもあって心配したが、バトンが上手で競技後に笑顔もみえた。地元でできる励ましのイベントなどがあれば考えていきたい」と話した。

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