海保の巡視船、マレーシアに引き渡し

海保の巡視船、マレーシアに引き渡し

 【ランカウイ=吉村英輝】マレーシア北部ランカウイで21日、日本の海上保安庁からマレーシア海上法令執行庁(MMEA)に供与された大型巡視船の披露式が行われた。日本は中国の海洋進出を念頭に、東南アジア諸国連合(ASEAN)各国の警備強化支援へ巡視船の提供を続けていく方針だ。

 式典にはマレーシアのナジブ首相が出席。対応した田中良生国土交通副大臣によると、船を視察したナジブ氏からは、謝意と「法の支配」の重要性を日本と共有する意向が示された。

 供与されたのは、釧路海上保安部(北海道)所属で今年1月に解役となった「えりも」(全長約90メートル)。レーダーの更新や銃器の撤去を経て今年1月、MMEAに引き渡された。マレー半島の東部の警備にあたる。もう1隻は5月に現地入りする予定。

 昨年3月、東部ボルネオ島沖の南シナ海で、マレーシアの排他的経済水域(EEZ)に中国海警局の船舶や多数の中国漁船が進入した。MMEAは約250隻を保有するが、老朽化が進み、最大の船も全長75メートルにとどまる。マレーシア政府が日本側に支援を求め、安倍晋三首相が昨年11月、来日したナジブ氏に、中古巡視船の供与を約束した。

 これまで日本は、フィリピンなどの海上保安当局に新造船を提供してきたが、海保の中古巡視船が供与されたのは初めて。建造に3年以上かかる新造船に比べ、短期間での提供が可能となった。

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