【トランプ政権】野心的な「3大宗教中心地ツアー」は逃避行? “悪癖”出ればダメージ不可避

 【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米大統領は今回の初外遊で、3大宗教の中心地を一気に訪問するなどの野心的な取り組みを通じて「トランプ外交」を印象づけ、政権の浮揚を図りたい考えだ。しかし、トランプ氏による訪問先での振る舞いを危ぶむ声は多く、満を持しての外遊が逆に政権への打撃につながりかねない事態となっている。

 米主要メディアは今回の初外遊について、ウォーターゲート事件の最中の1974年に中東を訪問したニクソン大統領や、実習生との不倫を追及されていた98年にロシアや英国を歴訪したクリントン大統領(いずれも当時)になぞらえ、「大統領の逃避行」といったトーンで報じている。

 一方、ニューヨーク・タイムズ紙などによれば、出無精で知られるトランプ氏も外遊に乗り気でなかったとされ、当初は9日間の日程を5日に短縮できないか側近に打診。補佐官らは、過密日程で集中力の途切れたトランプ氏が失言を連発し、外交問題に発展するのを強く警戒している。

 第1の関門は、最初の訪問地サウジアラビアで開かれる、イスラム圏54カ国の代表を集めた国際会合だ。

 ホワイトハウス高官によると、トランプ氏は演説で「過激主義との戦いは西洋対イスラム教の戦いではない」と訴え、イスラム世界との連帯を呼びかける。しかし同氏は大統領選で「全てのイスラム教徒の入国禁止」などと唱えた過去があり、イスラム諸国が発言を額面通りに受け入れるかは定かでない。

 次の訪問地イスラエルでは、同国から提供されたとされるテロ関連の機密情報を事前の同意なしにロシアのラブロフ外相に話した問題が尾を引くのは確実だ。

 トランプ氏がエルサレムで訪問を予定する、ナチス・ドイツによるユダヤ人大虐殺の犠牲者たちを追悼する国立記念館「ヤド・バシェム」での滞在時間をわずか15分とするよう主張したことも、イスラエル国内で冷ややかな反応を浴びた。

 さらに、トランプ氏は現職米大統領として初めてエルサレム旧市街の「嘆きの壁」を訪問するが、こうした行為は、壁はイスラエルの一部であるとする同国の主張を追認する形となり、アラブ世界の反発を招く恐れが高い。

 トランプ政権はこうした事情を念頭に、トランプ氏の嘆きの壁訪問にネタニヤフ首相が同行しないよう求めてイスラエル側が猛反発するなど、既に波乱含みの展開となっている。

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