サッカー・U−23アジア選手権(15日、カタール1−1日本、バンコク)1次リーグB組で2敗して敗退が決まっていた日本は、カタールと1−1のドロー。勝ち点1しか挙げられず、同組最下位で大会を終えた。日本は前半終了間際にMF田中碧(21)=川崎=が退場。1人少ない中、後半28分にFW小川航基(22)=磐田=のミドルシュートで先制したが、PKで失点して逃げ切れなかった。同組のもう1試合は勝ち点4で並んでいたサウジアラビアがシリアに1−0で勝ち、両チームが1次リーグを突破した。

 五輪イヤーの初勝利はまたも果たせなかった。日本は勝ち点1しか挙げられず、屈辱のB組最下位。森保監督は淡々と大会を振り返った。

 「しっかりと反省しないといけない。ここから選手は成長してくれるはず」

 すでに2連敗して敗退が決まっていたが、東京五輪で金メダルを目標に掲げる指揮官は12日のシリアとの第2戦から先発6人を変更。必勝を期した。

 しかし、前半は何度もチャンスをつくりながらゴールが遠い。ロスタイムにはボールを奪いに行ったMF田中碧がスパイクで相手の足首を蹴ってしまった。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の末に主審はレッドカードを示し、退場処分となった。

 それでも10人での戦いを余儀なくされた後半、意地を見せた。28分にFW小川が3試合目にして日本初の先制弾。しかし、34分に3試合連続となるVARの末のPKを決められた。

 国内組主体で臨んだ今大会で現実を突きつけられた。「正直、こんなに力がないのかと思った」と小川。3月に五輪出場を決めている南アフリカ、コートジボワールと強化試合を行い、6月にはトゥーロン国際大会に出場予定だが、貴重な真剣勝負の場はこれが最後。残り半年で大きな進歩を示せるか。

 指揮官は「最後に結果を残せるように積み上げていきたい」と五輪への意欲を語ったが、逆風は強まるばかりだ。シリア戦を視察に訪れていた日本協会の田嶋会長は敗戦後、「(第3戦は)内容というか、勝たなきゃいけない」と勝利を厳命していた。最悪の3連敗は避けたものの、風向きを変えるには物足りない。

 2020年を最低の船出となった森保ジャパン。五輪開催国としての覚悟が試される。

MF食野「自分自身の実力不足を痛感した。気持ちを込めて戦ったつもりだが、結果を残してなんぼのポジションなので寂しい。悔しい思いを成長の糧にしたい」

MF田中駿「退場者が出てから(チームの)運動量が上がったが、前半から出していれば結果は違った。アジアで勝てなければ五輪では勝てない。この3試合を生かさないといけない」

DF杉岡「戦う姿勢は見せられたが、結果が全て。悔しいし、情けない。個人個人が反省して、危機感を(五輪まで)あと半年しっかり持って準備をしないといけない」