スーパーラグビー(SR)の日本チーム、サンウルブズが14日、15日のチーフス(ニュージーランド)戦に向けて試合会場の東京・秩父宮ラグビー場で約1時間半の調整。2戦目で初めて先発に抜擢(ばってき)されたSH斎藤直人(22)=早大4年=は、サイドを刈り込んだ“気合ヘア”で攻防練習などに取り組んだ。期待のホープが開幕2連勝の起点となる。

 見慣れた赤黒のジャージーを赤一色に変え、斎藤が初めて背番号9をつけてSRの舞台に立つ。約1時間半の最終調整に斎藤は、両サイドを短く刈り込んだ髪で登場。「前日に(早大の先輩のFL)布巻さんに連れて行ってもらった」と、気合の散髪で必勝を期した。

 サンウルブズは1日にレベルズ(オーストラリア)を36−27で破り、参戦5年目で初の開幕戦白星。SHペイジの負傷で後半19分に登場した斎藤は、巧みなパスでトライを演出するなどし、「試合をしているうちに楽しくなってきた」と頼もしいコメントも残した。

 4月に斎藤が加入するサントリーの前監督で、今季サンウルブズに加わった沢木敬介コーチングコーディネーター(44)は「しっかり長いパスを投げられる。速いテンポをつくるのもうまい」と評価する。「プレッシャーはかかっているだろうが、一流になるにはそれを力に変え、楽しむぐらいのずぶとさがないと」と注文もつけた。

 相手のチーフスは、3連覇中の王者・クルセーダーズを先週破り、開幕2連勝を飾った強敵。「特別なことをしてやろうと思うと空回りする。いつも通りにやれたらいい。チーフスはキックカウンターが得意な印象があるので、キックの使い方も重要」と斎藤。敵地で勝った昨年に続くチーフス戦勝利、2年ぶりの2連勝へ、22歳の若武者が持てる力を尽くす。 (田中浩)

★サンウルブズ入りした大学生

 2016年の参戦初年度に、拓大4年のPR具智元が加わった。17年は東海大3年のWTBアタアタ・モエアキオラが参加。18、19年は大学生の加入はなく、今年は開幕戦で天理大3年のシオサイア・フィフィタがWTBで先発。ともに早大4年のSH斎藤直人とCTB中野将伍が、後半に交代出場した。今季はこのほか、練習生に明大4年のPR安昌豪ら7人の大学生がいる。

斎藤 直人(さいとう・なおと)

 1997(平成9)年8月26日生まれ、22歳。横浜市出身。小学校から横浜RSでラグビーを始め、神奈川・桐蔭学園高では1年から花園メンバー入りし、3年で主将として準優勝。早大でも1年からレギュラーで、4年では主将として2008年度以来の全国大学選手権優勝に導いた。卒業後はサントリー入り。高校日本代表、U−20(20歳以下)日本代表、ジュニア・ジャパン。1メートル65、75キロ。