(パ・リーグ、西武7−4ソフトバンク、4回戦、2勝2敗、26日、メットライフ)一振りでチームを救った。西武・木村文紀外野手(31)が、5年ぶり2本目となるグランドスラムを放ち、宿敵のソフトバンクに逆転勝利を飾った。

 「ただ、来た球を強く振ろうとだけ思っていた。打った瞬間、入ったと思った。観客がいたらもっと気持ち良かっただろうけど、無観客でも(新型コロナウイルスの感染拡大防止で)ナインとハイタッチができなくてもうれしかった」

 3−4で迎えた八回2死満塁、岩崎の149キロ直球を左中間席に運び、会心の笑みだ。2015年6月24日の満塁弾もソフトバンク戦で森から放っていた。

 2007年に埼玉栄高から高校生ドラフト1巡目で投手として入団し、野手転向8年目。昨季は規定打席にわずか2打席届かず、130試合の出場で打率・220、10本塁打、38打点だった。

 不動のレギュラーとなるため、昨秋のキャンプから徹底的に打ち込み、体のケアも忘れない。今年1月にはタレントで整体師の楽しんごが経営するサロンで、超音波トリートメント全身骨盤矯正コース(90分)を受け、「LOVE注入」された。私生活では3月2日に第1子となる長男が誕生した。今季1号、パパ1号に「子供のためにも長く野球ができるように頑張りたい」と目尻を下げた。

 辻監督も「きょうの試合に勝ったのは大きいどころの話じゃない。木村さまさま。積極性、インパクトの強さ、去年までの木村と全然違う。期待してもらっていい」と興奮気味だった。「ウチに下位打線はない」と言い切る指揮官自慢の“恐怖の8番打者”だ。(東山貴実)