(パ・リーグ、ロッテ6−5オリックス、6回戦、ロッテ6勝、28日、ゾゾマリン)お見事、スイープ!! ロッテが28日、オリックス6回戦(ZOZOマリン)に6−5で競り勝ち、1952年のフランチャイズ制導入以降ではプロ野球史上初となる同一球場での同一カード6連戦6連勝を飾った。これでチームは7年ぶりの8連勝。移動に伴う新型コロナウイルス感染リスクを軽減するための異例の日程編成も“味方”に、井口資仁監督(45)率いるロッテが首位を快走する。

 プロ野球界は“ウィズコロナ”の時代。移動に伴う感染リスクを軽減するために組まれた同一カード6連戦で、ロッテがいきなりスイープ(全勝)を果たした。史上初の偉業に井口監督は「選手は『今年は、やっていける』という確信を持ったんじゃないか」と胸を張った。

 決めたのは4番打者だった。5−5に追いつかれた直後の八回。先頭のレアードが増井のフォークボールを捉え、中堅左のフェンスをギリギリで越える決勝弾を放った。

 「走りながら『プリーズ、プリーズ(お願い)』と叫んでいたよ」

 これで6連戦4発目(今季5号)。すしを握る恒例のパフォーマンスを披露した“幕張ずしの大将”は「今日のネタは中トロね」とおどけた。

 一回に3点を先制される展開に加え、オリックスの先発は、指揮官が「今、パ・リーグで一番素晴らしい投手」と評する山本。しかし、田村ら下位打線が躍動し、昨季対戦打率・185(81打数15安打)と抑え込まれた“ラスボス”から5点を奪ってKOした。

 6連戦ゆえの難しい局面を乗り越えての勝利でもあった。八回ハーマン、九回益田がロッテの勝利の方程式だが、ともに前日までの5連戦で3試合に登板していたことで、この日は休養日。八回に代わって小野を投入し、一時同点に追いつかれた。それでも、九回は元広島のジャクソンが3者連続空振り三振で締めた。

 同一カード6連戦という変則日程が決まった今月1日、井口監督は「今までにないパターンで、良い方にも悪い方にも転びかねない。新しい面白さがあると思う」と話していた。

 その言葉を表すような結果に「僕の中では3連戦、3連戦と考えて、それぞれで勝ち越すことを考えた。ただ、最初に流れに乗った方が優位にいけるのは確か」。この週末は試合前練習を通常より30分程度短縮するなど選手の疲労にも配慮。対応力も、カード6連勝の大きな要因となった。

 30日からは眼下の敵、楽天との6連戦。ペナントレースも“密”は避けたい。連勝を伸ばし、首位のセーフティーディスタンスを取る。(東山貴実)

 オリックスとの同一カード6連戦の後半3試合では、楽天から加入した投手たちが存在感を見せた。今季楽天からFAで加わった美馬は、本拠地初登板で7回7安打3失点と好投。「(一回の3失点から)二回以降、田村がうまく切り替えてくれて、何とか粘ることができた」と振り返った。八回に救援陣が同点に追いつかれたため、26日の小野、27日のハーマンと昨季まで楽天に所属していた投手による3日連続白星は逃したが、効果的な補強もロッテ躍進の原動力になっているといえそうだ。

データBOX

 〔1〕ロッテが、オリックス戦で今季初対戦から6連勝。同一カード6連戦6連勝は1988年10月9日から同13日に近鉄がロッテに対して藤井寺と川崎で記録(ダブルヘッダー含む)しているが、同じ球場や6日間での同一カード6連戦6連勝は史上初。同一カードのシーズン連勝記録は55年に中日が大洋(現DeNA)戦で果たした19。パ・リーグ記録は65年に南海(現ソフトバンク)が東京(現ロッテ)戦でマークした17。

 〔2〕ロッテは、20日のソフトバンク戦から8連勝。ロッテの8連勝は2013年5月1日のオリックス戦から同9日の西武戦以来7年ぶり。連勝の球団(前身時代を含む)記録は1960年6月5日の近鉄戦から同29日の近鉄戦まで記録した18。