(セ・リーグ、DeNA6−8阪神、2回戦、1勝1敗、27日、横浜)苦しんで苦しんでつかんだ、今季初セーブ&日米通算244セーブだった。2点リードの九回2死満塁。藤川は、代打・楠本を左飛に打ち取ると、捕手の梅野とハイタッチをしながらホッとした表情を浮かべた。

 「自分も1回失敗して、チームが苦しい中で、なんとか勝てたことがよかったです」

 25日のヤクルト戦(神宮)、1−0の九回に登板し、代打・西浦に逆転サヨナラ3ランを被弾。マウンド上でへたりこんだ。「悔しいし、絶対にやり返します」−。リベンジの舞台は横浜スタジアム。九回にサンズの起死回生の逆転3ランが飛び出して2点リードした直後。最高のシチュエーションだった。

 先頭のソトに四球、オースティンには左前に運ばれた。2死までこぎつけた後、宮崎に死球を与えて満塁のピンチ。神宮の悪夢が脳裏に浮かんだが、同じ失敗を2度繰り返すわけにはいかなかった。

 矢野監督は「球児も前は嫌なやられ方している中で。なかなかいい形で進んでいない中で絶対負けられないと。でも、あそこで踏ん張れたからこそ、明日から落ち着いて全体的に野球をやれる」と胸をなでおろした。

 7月21日で40歳。39歳11カ月でのセーブは、2018年の能見の39歳2カ月を超える、球団最年長セーブだ。

 「球場でファンの方々の声援に支えてもらって自分たちが力を出せるということを強く感じています。この状況が続きますが、1試合1試合集中して投げていきます」

 日米通算250セーブまで、あと「6」。次回登板はコロナ禍で球場にいけず、テレビ観戦している虎党をハラハラドキドキさせない。すっきりと最後を締める。(三木建次)