若者ら海離れ? 減少する海水浴客

若者ら海離れ? 減少する海水浴客

 岡山県内の海水浴シーンが、じわり様変わりしている。この10年ほどの間、海水浴場そのものの閉鎖が相次いだほか、県内最大の集客を誇る玉野市の渋川海水浴場では入り込み客数の減少、憩いの場「海の家」の撤退が進む。背景の一つには若い世代を中心とした“海離れ”があるとみられている。 「潮風と波音。日焼けは気になるけど、自然を感じられるのが海水浴の魅力ですね」。7月下旬の渋川海水浴場。大阪から2人の子どもを連れ、岡山で暮らす両親と訪れた女性(38)が笑みを浮かべた。■10年余で4割減 渋川は延長約1キロの砂浜を持つ県内随一の海水浴場だが、客足は心配の種だ。玉野市によると、シーズン中の入り込み客は16年で6万2千人。現行の集計方法となった05年(10万4千人)に比べ、10年余で4割減った。天候にも左右されるとはいえ、関係者は気をもんでいる。 「炎天を避け、屋内で日焼けや暑さをしのいでいるのか。それともレジャーの多様化で海が選ばれなくなっているのか。夏の休日の過ごし方そのものが、時代とともに変わってきたのかもしれない」と市商工観光課。 客数減の影響は「海の家」にも出ている。玉野市によると、渋川では07年に17軒が営業していたが、今夏は6軒と3分の1に。需要の低下で経営が厳しくなったり、店主が高齢化したりして店を畳んだと市はみている。 海水浴場は現在、県内に10カ所程度あるが、客数減に軒並み直面している。 瀬戸内市の牛窓、西脇両海水浴場はピーク時の1980年代、合計入り込み客数が18万人を超え「駐車場は車であふれ、砂浜は家族連れらでびっしりだった」(市観光協会)という。ところが16年には2万人にまで激減。同年を最後に、西脇は閉鎖となった。 各自治体などによると、他の海水浴場では備前市の亀の浦がサメ防御ネットの設置を06年で終了。玉野市の出崎は13年に閉鎖されたとしている。■「日焼けが嫌」 日本財団(東京)がインターネットで4、5月に実施した「『海と日本』に関する意識調査」の結果によると10、20代のうち約6割は「小学生のときに海に行ったのは年1回以下」と回答。10代が海水浴に行っていない理由では「泳ぐこと自体好きではない」「海まで距離があり、時間がかかる」のほか「日焼けが嫌」「海水や海風で体がベタベタするのが嫌」といった意見が目立った。 「臨海学校が減少したり、家族と海に遊びに行った経験が少なかったりするため、海に親しみを感じる機会が少なくなっている」。同財団の分析だ。 海水浴場側はあの手この手の集客作戦を繰り広げる。渋川では今年、ビーチバレーやビーチサッカー専用のコートを設置し、若い世代に魅力をアピール。シーズンを前に毎年、岡山市東区の全小学校に海開きのチラシを配っていた宝伝は今年、配布先を同市中区の全小学校に広げた。 瀬戸内の多島美も楽しめる宝伝は、05年に2万人近くいた入り込み客がここ数年は半分以下に減った。管理する西大寺観光協会の事務局は「バーベキューができ、遠浅で波も穏やか。家族で楽しめる宝伝をPRしていきたい」と話している。

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