「岸田劉生の軌跡」展 多彩な作品

「岸田劉生の軌跡」展 多彩な作品

 高梁市成羽美術館(同市成羽町下原)で開かれている特別展「画家 岸田劉生の軌跡 油彩画、装丁画、水彩画などを中心に」(山陽新聞社など主催)は14日まで。12日も美術ファンらが次々と訪れ、大正期を代表する洋画家・岸田劉生(1891〜1929年)の多彩な作品群を楽しんでいた。 愛(まな)娘の麗子がモデルの油彩画をはじめ、水彩、版画など約150点を展示。独自の表現技法を確立する中で生まれた「自画像」は22歳の自身を丹念に描き、意志の強さが伝わる。約40点に及ぶ装丁画はデザイン性が高く、デフォルメした麗子を描き入れた作品もあって飽きさせない。 劉生は洋画の写実性にとどまらず、内面の美を探求し、日本画や中国・宋元画なども自らの芸術に反映させようと試みた。大学職員男性(55)=岡山市北区=は「短い生涯にもかかわらず、幅広いジャンルの作品に挑んだ劉生の魅力を改めて感じた」と話した。


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