1998年の台風に伴う洪水で津山市から瀬戸内海まで約90キロ流されて救出され、14日に死亡が確認された奇跡の牛、元気君をしのんで16日、飼育先だった岡山県勝央町岡のおかやまファーマーズマーケット・ノースヴィレッジに献花台が設置された。

 元気君が暮らしていた園内のふれあい動物園に町が置いた。感謝や思い出をつづるノートも備えた。この日朝、水嶋淳治町長が花を手向け、手を合わせた。町長は「多くの人を励まして勇気、元気をくれた。さみしいが、お疲れさまと心から言いたい」と語った。時々、様子を見に来ていたという美作市の男性(66)も「天国で安らかに眠ってほしい」と別れを告げた。

 町は2月8日午前10時から、お別れ会を園内で開く。献花台は翌9日まで置く予定。

 開園は午前9時〜午後5時。入場無料。火曜、水曜は休園。

 元気君は生後6カ月の98年10月18日未明、台風10号で吉井川が氾濫し、津山市の牧場から流された。瀬戸内市沖の黄島に漂着し、20日に救助された。この年の11月、ノースヴィレッジに寄贈され、人気者となった。21歳で、人間の年齢に換算すると105歳程度に相当する長寿だった。