倉敷芸術科学大(倉敷市連島町西之浦)芸術学部の卒業制作展が、同市中央の市立美術館で開かれている。初日の15日に同大教員らが審査し、最高賞の加計勉大賞に潮嘉子さん(21)=デザイン芸術学科=の日本画「夢幻」、山陽新聞社長賞には磯村信太朗さん(22)=メディア映像学科=のアニメーション作品「Loop(ループ)」を選んだ。

 潮さんの作品は、縦1・75メートル、横3・4メートルの絹地のキャンバスにクジャクを堂々と描いた大作。周辺に金魚を配したり、金粉を随所に散らしたりして「夢に出てくるような、はかない光景を表した」という。クジャクの足や羽などに、貝を砕いた「胡粉(ごふん)」を使って立体感も出している。

 磯村さんの作品は、映像に登場する人や物の動きをコンピューターで補完する「キーフレーム」という手法を活用し、3分半の映像をわずか約30枚のイラストで構成した。ストーリーの最後が最初に立ち返っていくユニークな構成も評価された。

 同展は2学科61人が約300点を出展。陶芸や衣料、ゲームなど多彩な作品が並び、来場者の目を楽しませている。19日まで。同大大学院芸術研究科の修了制作展も26日まで同市中央の加計美術館で開催している。ともに入場無料。