阪神大震災は17日で発生から25年。被災地の神戸市で同日開かれる追悼行事で、西日本豪雨で深刻な被害を受けた倉敷市真備町地区特産の竹で作った竹灯籠117本がともされる。「共にがんばろう」「真備から神戸へ」など住民が1本1本に復興への思いを込めたメッセージを手書きしており、神戸の街を優しく照らす。

 中心となっているのは、真備町で被災住宅の修復などを支援する大工の北山紀明さん(41)=岡山市。毎年5千本以上の竹灯籠を並べて犠牲者を悼む神戸市での「1・17のつどい」で、その竹灯籠が不足していると知り、同町の住民らと200本を手作りして前回初めて贈った。

 「二つの被災地が手を取り合うことで復興の弾みになると考えた」と北山さん。その思いに応え、つどい実行委員長の藤本真一さん(35)=神戸市=が昨年11月に真備町であった復興を願うキャンドルイベントに参加し、犠牲者の鎮魂のために同市の公園に建立されたガス灯「1・17希望の灯(あか)り」から分灯して運んだ火でキャンドルをともすなど、交流が続いている。

 今回の竹灯籠には住民らに呼び掛けてメッセージを書き込んでもらうことにし、西日本豪雨から550日となる8日、同町でのキャンドルイベントで約50人が「共にがんばろう」「絆」「希望」などと筆で記した。「再生」と書いた女性(54)=同町地区=は「被災者同士だから理解できることもある。寄り添い励まし合えたら」と話した。

 つどいには北山さんとともに、キャンドルイベントを主催する地元住民有志グループの平野将代表(31)=同町川辺=も参加。当日は竹灯籠で形作った「きざむ」の文字に火が入れられることになっており、平野代表は「被災の記憶を刻み、希望を刻むため、この交流のともしびを守り続けたい」と誓った。