新型コロナウイルスの感染拡大を受け、倉敷市内の4宿泊施設で中国人や日本人団体客計約1200人が宿泊をキャンセルしたことが12日、市への取材で分かった。市は岡山県内最大の観光地・美観地区を抱えており、関係者は影響の長期化や風評被害を懸念している。

 市は5〜7日、外郭団体の倉敷観光コンベンションビューローに加盟する50施設を対象にファクスで調査した。感染拡大を理由に今月、団体客が宿泊をキャンセルしているかなどを尋ねた。

 31施設から回答があり、うち2施設は中国人が計54人、別の2施設は日本人計1159人が予約を取り消したとした。これ以外にも人数は不明だが、1施設は団体客の仮予約を取り消され、2施設は個人客のキャンセルが相次いでいると答えたという。

 市観光課は「問題が長引けば、さらに影響が出る可能性がある。宿泊施設への支援策も含めて対応を検討したい」としている。

 美観地区の観光関連施設にも影響が出始めている。アジア圏を中心とした外国人観光客に人気の菓子店では、今月に入り外国人の来店が2〜3割ほど減った。店長は「いつまで続くのか。売り上げに響く」と気をもむ。

 ある宿泊施設では、「中国人旅行者は泊まっているか」と問い合わせが何度もあり、驚いたという。担当者は「県内で感染が確認されたわけではないのに…。国内旅行まで控えるようになってしまわないか心配だ」と打ち明けた。