岡山県美咲町は12日までに、町営の温浴施設「香花温泉 ほほえみの湯」(同町打穴下)を3月末で廃止する方針を固めた。利用者の減少や施設の老朽化による修繕費の増加などが要因といい、同日、住民説明会を開いて経緯を説明した。

 ほほえみの湯は、旧中央町が町制施行50周年記念事業の一環で健康増進施設として整備し、2004年11月に開業。大浴場や露天風呂、サウナを備え、町の第三セクター・美咲物産(原田)が指定管理者として運営している。

 町によると、大半が町民という利用者は14年度の約2万2700人(1日平均62人)に対し、18年度は約1万9500人(同54人)で、近年は減少傾向が続いている。指定管理料は年間約1500万円を支出しているが、料金収入は年間約500万円にとどまり、経年劣化による設備修繕費もかさんでいるという。

 町林業センター(原田)で行われた住民説明会には町民約70人が出席。青野高陽町長が「厳しい財政状況を踏まえ、苦渋の決断ではあるが、現在の指定管理期間が終わる3月末での施設廃止はやむを得ないと判断した」などと訴えた。

 住民からは「施設存続に向けた企業努力はしたのか」「運営継続の妙案が出るまで休館扱いにできないか」「町民の健康増進の意味でも存続してもらいたい」などの意見が相次いで出された。